これは少し前のお話
いふくん
あにき
……あれ、俺何してたっけ…?
……あぁ 危ないからってこいつと一緒に居ることになったんか
いふくん
あにき
その言葉が俺は本当に聞こえ 少し安堵し 警戒心を解いてしまった
いふくん
あにき
いふくん
あにき
いふくん
あにき
いふくん
あにき
いふくん
あにき
俺はあにきを寝かせてあげた
俺が寝てる間守ってくれたんや… だから俺もあにきを守る
いふくん
って言ってもそんなすぐに なにか起こる訳でも…
ガサガサッ…
いふくん
なんか…居る…
いふくん
俺がそう問うと あいつが出てきた
そう
人狼だ
大きな爪に でっかい耳 そして、獲物を狙う鋭い目
間違いないこいつだ
いふくん
俺は隠し持っていた 銃を人狼に向かって構えた
???
いふくん
謎に急に煽られたと思いきや 手に持っていた銃は遠くへ弾き飛ばされてしまった
いふくん
俺は咄嗟にあにきを庇うように立った
???
いふくん
何故か思ってしまったんだ 俺よりあにきに生きていて欲しいって
いふくん
???
ザシュッッ
いふくん
腹から血がどんどん出てくる
痛い
死ぬほど痛い
???
段々周りの音が聞こえなくなってきた
……痛い
暑い
けど… あにきを守れてよかった
数時間後
いふくん
……あれ…俺… 生きてる……?
いふくん
傷口を見てみると 思ったより深くはなく 致命傷にはならなかった
いふくん
俺の生命力は 化け物なのかもしれない なんて思いながら俺は辺りを見渡した
そして目に入ってはいけないものが俺の目に飛び込んできた
いふくん
目の前には 頭から血を流してタヒんでいる あにきが居た
あにき
いふくん
あにきの目元には うっすらと泣き跡がついていた
殺された?
人狼に…?
いふくん
頭が真っ白になる
俺を守ってくれようとしてくれた優しい奴が死んでそんな優しい奴を守ろうとしたのに俺は生きている。
意味が分からない
いふくん
ガタガタと手が震える
いふくん
あにきを揺すってみても ピクリともしない
いふくん
なんで俺が生きてるんだろう
いふくん
俺は罪を償おうとしてなのか この現実から目を逸らしたかっただけなのか分からないが あの人狼に飛ばされた銃を 自分の頭に突きつけ
いふくん
そのまま引き金を引いた
遠くで鳴り響く 発砲音
…今回は…あんまり痛くないなぁ
…寒い
あにきがタヒんだのは俺のせいだ
そう思いながら 俺は重い瞼を閉じ
あにきの横で息を引き取った
コメント
2件
そう言うことだったのか、…まろさん生命力凄、…でも結局は亡くなると、残酷ですね、続き楽しみにしてます。