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放課後。
教室の窓から差し込む夕陽が、長い影を作る。
ゆあん
ゆあんくんが小さく聞く。
私はすぐに頷く。
理由は分からないけど、こうして二人だけでいられる時間が少し特別に感じられるから。
机に並んで座り、二人で教科書を広げる。
でも、勉強よりも、ただ一緒にいる時間が心地よくて、ページをめくる手はとまったまま。
ゆあん
ゆあんくんがそっと声をかける。
私は顔を上げ、彼を見る。
ゆあん
その質問に、一瞬心が揺れる。
“フリ”でやってるだけなのに、楽しんでるって言ってもいいのだろうか?
でも、正直に言うしかない。
のあ
彼はにっと笑って、少しだけ私の手に触れる。
触れた瞬間、胸がざわつく。
“触れてもいいのかな……これ、演技のはずなのに”
ゆあんくんはそのまま私の手を握り、そっと力を入れる。
その温もりは、ただの演技ではない気がした。
ゆあん
そう囁かれると、心が熱くなる。
理由はまだ教えてくれないけど、今のこの瞬間が確かに特別だとわかる。
窓の外の空は、オレンジ色から濃い青色に変わり始めていた。
のあ
小さくつぶやくと、ゆあんくんがそっと笑った。
ゆあん
理由はまだ秘密のまま。
だけど、この夕暮れの教室で過ごす時間は、二人だけの小さな奇跡のようだった。
そして私は、知らず知らずのうちに
この1週間で彼のことをもっと好きになっていく自分に気づいていた。