「おそ松さん」二次創作作品
カラ松 × おそ松
吸血鬼パロ
流血・暴力・薬物 表現が含まれます
実際の人物・団体・事件等とは 関係ありません
真夜中の寝室にひとり なかなか眠りにつけずにいる
今日 どんなに食べ物を胃に流しても 空腹感や乾きは癒えなかった
そのうえ真夜中だというのに 脳はスッキリしていて目が冴えている
そんな自分とは裏腹に 兄弟は 心地よさそうに寝息をたてていた
松野カラ松
そんな言葉を発していたら 突如目眩がした
頭がズキズキと痛み 喉が焼けるように痛い
喉の癒えを求め 急いで台所へ 足をすべらした
視界が霞む
なんとか台所にたどりつき 蛇口から水を流す
勢いよく溢れる水に顔を沈めた
松野カラ松
水をごくごくと胃に流していく
水が食道に触れる感触があるのに 喉の乾きは癒えない
もういちど水を飲んでみたが やはり変わらなかった
松野カラ松
___誰か助けて
そのとき 台所のとびらが ガララ と音をたてて開いた
おそ松だ
大きなあくびをしながら こちらへ向かってくる
松野おそ松
松野カラ松
同じく水を飲みにきたのだろうか
ふと おそ松の首元がちらりと見えた
___美味しそう
なんでそう思ったのかはわからない
本能のまま 俺はゆっくりとおそ松の 首元に歩み寄った
松野おそ松
突然接近され 恐怖をおぼえる おそ松の肩をがっちりと掴む
松野おそ松
そう言い終わる前に 俺はおそ松の首を強く噛んだ
松野おそ松
血の味がする
美味しい
もっと噛みたい もっと欲しい
おそ松の体を抑える自分の手が じわじわと強くなった
松野おそ松
必死に抵抗するおそ松を無視して 首からうなじ 鎖骨を噛んでいく
_気づけば一時間が経った
おそ松の首は血で溢れている
体を離すと 次第に我をとりもどした
___何してんだ、俺
徐々に現実に引き戻され 自己嫌悪に陥る
額に汗が滲む
_実の兄の血を吸ってしまった
_俺はこれからどうすればいいんだ
呼吸が浅くなっていく気がした
窓の外では水平線から太陽が のぞいているのに なんだか暗く感じる
すると いきなりおそ松が俺を 固く抱きしめてきた
松野カラ松
松野カラ松
不安を口にしていくうちに 恐怖が身を纏い 涙が溢れてくる
松野おそ松
松野カラ松
松野カラ松
松野おそ松
首元は血で溢れ 明らかに大丈夫 ではないのに頑なに強がる
包み込むような優しさに安心して また涙が溢れた
松野カラ松
松野おそ松
まるで何事も無かったかのように 笑いながら言うおそ松
松野おそ松
松野カラ松
そう言って近くにあったティッシュを 手に取り おそ松の首元を拭く
松野おそ松
松野カラ松
松野おそ松
それを聞いて急いで立ち上がり 救急箱を持ってくる
なんとか上手く隠せた
松野カラ松
松野カラ松
そう俯いていると おそ松が明るく声をかけた
松野おそ松
松野おそ松
松野カラ松
すたすたと玄関へ向かう おそ松の背中を あわてて追いかけた
コメント
3件
でゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ(?) 本ッッッッッ当に好きぃぃぃ🫠🫠🫠 おそ松兄さん優しい…🫶🏻🫶🏻
吸血鬼と書いてないのに伝わってる感じとおそ松のやさしさが好みすぎる