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泣いた…私も、友達との接し方を考えてみようって思った! 素敵な作品ありがとう✨ (めっちゃ遅いコメ)
いつから、君が こんなにも遠くに行ってしまったと 思うようになったのだろう。
遠くで女子に囲まれて笑顔の杏を みながら考えた。
私もあの輪の中に入れれば
こんなこと思わないよね?
涼花
由奈
芽衣
涼花
芽衣
ずっと昔から一緒にいた友達。
この4人で楽しく遊んでいた。
特に杏とは
ずっと一緒
だと思っていた。
涼花
杏
毎朝手を繋いで学校に行っていた。
クラスの男子からもからかわれるほどに仲が良くて。
杏
涼花
きゃははと笑いながら言ったあの言葉、
杏は憶えているだろうか
……
たぶん覚えてないかな
なにかが壊れ始めたのは、
杏が変わっていったからかな
杏
杏
きらきらした目で嬉しそうに報告する
杏を私は直視出来なかった。
私には眩しすぎた。
杏
杏
そんなことを言いながらにこにこしている 杏を何度殴ろうと思ったことか。
杏
涼花
私は杏みたいに幸せじゃないんだよ。
杏みたいに輝けない。
私が欲しい物を簡単に手に入れていく 杏を見ていると苦しくなる。
……そのうち私は、疲れた。
杏
杏
杏
涼花
私は沈黙を守った。
そのうち杏は怒って 表向きには和解をした。
理由は、言わなかった。
幸せな杏に 私の辛さがわかるはずない
なんて思っていたのかもしれない。
だから今でも杏とは 「とりあえず」友達。
普通に話せるけど、距離があいてしまった。
由奈
由奈
涼花
芽衣
涼花
なんでこの2人はあんな風に思わなかったんだろうな。
……杏とずっと一緒に居たからかもしれない。
思えば、杏とはそっくりだったかな
だから、もっと 羨ましくなったのかもしれない。
あの頃から、杏は変わったんだ、 やっぱり。
私だけ、あの頃と 何も変わっていない。
なんで私は全然変わんないんだろ。
杏は私を置いていった。
忘れかけていた、あの頃と同じ苦しさが胸を走る。
すっ、と涙がこぼれた。
芽衣
涼花
これだから、杏を見るのが嫌なんだ。
思い出しても私は何をすればよかったの?
どうしたらこんな思いをしなくてもよかったの?
2人が私の視線をたどり
はっとする。
涼花
涼花
どうしたらこの苦しみから解放されるの?
由奈
杏が教室の隅で泣いている私をちらっと見た。
その後に、再びみんなと喋りだした。
数日後
朝、学校に来ると
机の中に手紙があった。
涼花
星が描かれて綺麗。
……ちゃんとしたところで読みたいな。
家に帰ってから読むことにした。
涼花
息をきらしながら部屋に入る。
手紙が気になって、
授業も集中できなかった。
机に座って、深呼吸。
手紙を開けて、便箋を取り出した。
涼花へ。
まずは謝らせて。
本当にごめんなさい。
涼花が泣いてるのに、
この前どうしたのって聞かなかった。
親友だったらこんなこと普通なのに。
ていうか、涼花は親友って言ったこと覚えてる?
私は覚えてるよ。
涼花の様子がおかしいのはわかってた。
でも、私は知らんぷりをしてしまった。
だから今こんなことになってるんだよね。
涼花の気持ちに寄り添えなかった 私のバカさに気づいたのは 涼花が私と喋らなくなってから。
私は、なんとかして涼花とまた仲良くなりたかった。
そして、戻った。
戻ったのは「友達」になっただけ。
なにか、涼花と離れてしまった気がした。
あの時、涼花には話してほしかった。
自分がバカだと思ったから、 涼花に話してもらいたかった。
そうしないと、自分を許せなかった。
だから、今でも自分を許せてない
でも、よく考えたら涼花が許してくれるなんて甘い考えだったんだよね。
涼花の思いに気づかないで
一人でぺらぺら喋って。
ほんとにバカみたい。
て、長くなっちゃったな
長々と書いたけど、
私が言いたいのはね、
涼花とまた、
親友になりたいの。
ずっと親友だって言った あの頃の気持ちになって
もういっかい涼花と親友になりたいの。
自分勝手なのはわかってる。
もし、涼花が嫌だったら、 この手紙はびりびりにして破いて捨ててね。
ほんとうに、ごめんなさい
杏
杏は、あの言葉を憶えていた。
それだけで嬉しい。
目からあたたかいものが流れる。
ましてや、杏は謝っている。
勝手に黙って怒った私が 悪いんじゃないのか?
涼花
震えたため息。
また、あの時のように明るく 親友と心から言えるだろうか?
私達なら、大丈夫だ。
杏に、ぶつかってみよう。
明日が希望の光に満ちた。