わんく
🐏🍫要素微有 🦖🍫要素微有
橙
その…
橙
ずっと好きだったんだ…
橙
付き合って、くれないかな?
夕方
赤い夕焼けに照らされた教室で、 えとさんは思いを伝えていた
灰
……いいよ?
いいよと言ったのは俺ではなくて、 彼女が見つめるのも俺じゃない
緑
ッマジかぁ…
教室のドアに背中を預けて、 誰にも聞こえない様な声で呟く
橙
マジ、?!
橙
やったぁ!
えとさんの喜ぶ声を聞きたくなくて、 思わずその場を離れてしまった
緑
ッ…くそッ
誰もいないはずの校舎裏で啜り泣く
小学校からの片思いだった
明るくて、 優しい彼女に惹かれて…
でも、 怖かった
告白して、 フラれるのが
緑
はは…w
自分の意気地のなさに苛立ちを感じながら、乾いた笑い声を零す
立つのもしんどくなり、 花壇のフチに腰をかける
ふと、声が聞こえた
どうしたんですか?
えとさんより、 少し高い…可愛らしい声
桃
こんにちは
桃色の髪をハーフアップにした、 優しそうな、 背の低い女の子
緑
…あ…こんにちは
桃
疲れたような顔してますけど…
桃
私なんかで良ければ、話聞きますよ
その時の俺は、 知らない人だしいっかと話してしまった
緑
失恋…したんだ
緑
小学校から片思いしてた人なんだけどさ
緑
でも…その人、好きな人いてさ、
緑
結局…その人が好きな人に告白しちゃって、それで…
桃
あぁ…
桃
分かりますよ
桃
その気持ち
なんで分かるんだ
そう聞いた
桃
私も、失恋したんですよ
切なげに笑う彼女をみて、 苦しくなった
桃
ま、私はもう吹っ切れましたけど
緑
ふぅん
突然、 彼女は立ち上がった
桃
改めまして
桃
私はのあって言います
彼女…のあさんは俺の目を見つめ、 微笑んだ
緑
…ん…?
桃
貴方、悲しい顔をしてます
のあさんは自信ありげな表情で、 俺を指差した
そして、 振り向くと言った
桃
私、貴方の笑顔が見たいです!
桃
だから、今度会った日に笑顔になっていてくださいね!
にかっとはにかむ彼女を見て、 胸が勢いよく脈打った
めちゃ短くてすみません…
このお話個人的にお気に入りです😖💞