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朝の教室。
窓から差し込む光が、黒板に長い影を作っていた。
授業が始まるまで、少しだけ教室がざわつく。
でも、私はいつも通り席に座る。
ゆあんくんも、自然に隣に座ったままだ。
のあ
小さな声でつぶやくと、彼は軽く肩をすくめて笑う。
ゆあん
その言葉はさらりとしているけど、心の奥では、ちゃんと気にしてくれてるのが分かる。
授業中も、私たちの手は机の下でほんの少し触れているだけ。
でも、それだけで胸が熱くなる。
“フリ”なのに、本物の感情が芽生えそうで怖い。
昼休み。
窓辺で弁当を広げる。
ゆあん
ゆあんくんがつぶやくと、私は笑って頷く。
のあ
私は小声で聞く。
ゆあん
彼の目が少しだけ真剣になる。
理由はまだ言ってくれない。
でも、その目の奥には、何か大切に思ってくれている気持ちが垣間見える。
午後の授業。
ふとした瞬間、クラスメイトの視線を感じる。
モブ
心臓が飛び跳ねる。
“え、バレるの?!”
ゆあんくんは何事も無かったように微笑むだけ。
その無防備さに、私はさらに胸が苦しくなる。
放課後。
教室の窓から見える夕陽が、今日も赤く染っていた。
ゆあんくんがそっと手を伸ばす。
指先が触れると、自然に笑みがこぼれる。
理由はまだ分からないまま。
でも、私は知っている。
この1週間で、心はもう彼に少しずつ占領されているってことを……