春千夜
俺は今、王であるマイキーに告白をしている
俺は顔をリンゴのように真っ赤にし、一世一代のつもりで告白をした
.........たが、その返事というものはとても残酷で
俺の胸を大きく引き裂いた
マイキー
春千夜
マイキー
マイキー
春千夜
振られることは分かっていた
分かった上で告白をした。 この気持ちはどうしても伝えたかったから
マイキー
春千夜
あのクソドブ?
あのクソドブのどこがいいんだ?
そんな事を思うとあいつに殺意が湧いてくる
俺のマイキーを、
俺の王を
奪ったアイツに
なんの努力もせずマイキーに気にいられ
なんの努力もせずマイキーに好かれ
なんて贅沢な奴なんだろうか
俺は努力をいくらしても振り返ってもすら貰えない
アイツが居なかったら
俺は今頃
幸せになれていたのだろうか
適当に道をほっつき歩いてると
俺の王を奪った張本人
花垣武道が居た
武道
俺はその声を聞いた瞬間殺意が溢れ出てくるのを感じた
今すぐにでもコイツを殺したい
その衝動にかられ
ソイツに殴りかかった
ボキッ
と、鈍い音が響く
武道
殺したい殺したい殺したい殺したい殺したい殺したい
そんな事を思っているとクソドブからこんな言葉がはっせられた
武道
春千夜
俺は一瞬理解が出来なかった
コイツは『殺さないで』ではなく
『殺しても良いよ』
そう言った
普通、人間はせいに執着するはずなのに
何故だ?
.........だが、
今そんな事は関係ない
憎くてたまらないドブを殺すことが出来るのだから
そうしてまた殴りかかろうとするとこう言われた
武道
武道
春千夜
俺は静かに聞く
武道
武道
武道
春千夜
ミッション?
コンプリート?
いきなり訳の分からない事を言われ混乱する
知っている単語なのにこいつが言うと全く違う単語に聞こえる
何故だろうか
春千夜
武道
またもや意味不明なことを言い出した
幸せな未来を"作る"?
意味が分からない
武道
武道
春千夜
俺はその事を断ろうとした瞬間
聞き捨てならない言葉が聞こえた
武道
春千夜
春千夜
マイキーを幸せに?
そんな言葉を聞き俺はクソドブの話に耳を傾けることにした
武道
武道
俺はその後を静かに着いていく
武道
綺麗に整理されたイスに俺は腰をかける
春千夜
と、俺はクソドブの事を急かした
武道
武道
武道
武道
またもや意味不明なことを言い出したかと思えばまたすぐに意味不明な単語を並べた
武道
武道
武道
武道
武道
マイキーが死ぬ?
ビルから飛び降りる?
なんだその未来は
俺はそこに居たのだろうか
もし居たとしたなら
生きた心地しなかっただろうな
武道
武道
武道
春千夜
武道
武道
武道
武道
武道
武道
武道
春千夜
武道
春千夜
春千夜
とても現実味の無い話、
普通の人間ならこんな話
聞きもしないだろう
現実味が無さそうである話
その話にとても俺は引き付けられた
武道
春千夜
正直コイツと話すらもしたくない
だが今は
マイキーの為だ。
さっさとミッションとやらをコンプリートさせ
コイツを殺したい
春千夜
武道
武道
武道
12年後
昔ドブが言っていた"梵天"が出来上がった
武道
春千夜
バンバンッ
ドブの合図で鳴り響く銃声
銃声と共に倒れるユダ
この光景を何度見たのだろうか
この日俺は寒い屋上に呼び出された
武道
武道
約束、とはきっとあの事だろう
と、すぐに目星が着いた
春千夜
武道
武道
春千夜
しばらく聞かなかった言葉
久しく耳に入れた
武道
春千夜
武道
武道
何故だ?
ずっとずっと待っていた言葉
そのはずなのに、 体が震えて動かない
まるで、ドブの死に震えるかのように
武道
固まっていた俺にこえをかけた
武道
武道
あぁ、そうだよ、
殺したかった
なんにも躊躇うことは無い
自分の王を奪ったただのゴミを始末するだけの話
今まで何度もゴミを始末してきただろう
それと何ら変わらない
ただ、
撃つだけ
武道
バンッ
武道
春千夜
どうしよう
震えが止まらない
何故だ? いつも通りゴミを始末しただけ.........
俺の頭にドブの声がフラッシュバックする
何故だ?なぜ、
俺は涙を流している?
あぁ、分かった
俺は武道の事を........
春千夜
バンッ
最後の最後までクズな俺でごめんなさい
コメント
19件
感動して涙が出た(T ^ T)
どうしてそんなに、素敵な話しを作れるのですか? めっちゃ尊敬します。
めっちゃ感動しました!