先生
青
俺の隣の席になった君は
桃
皆の前では明るいが
瞳の奥は辛そうで
助けを求めているような子。
先生
そんな君に救いの手を差し伸べてやりたい
青
欲を言えば本当の君を知りたい
先生
もっともっと君を知りたい
先生
君はどんな人なの?
先生
君はどんなものが好きなの?
青
君は、なんでそんなに苦しそうなの_?
桃
青
青
桃
青
暖かい風が吹く
桃
風からくる君の匂いは 柔軟剤の匂い
きつい匂いでもなくいい匂いでもない
先生
桃
桃
青
君の手が止まった
さっきまでずっとノートを書いていたのに
青
手が止まったと思ったら 俺のノートをじっと見つめている
桃
何が何だか分からず戸惑う俺
青
桃
急に話しかけられて驚いてしまった
桃
俺のノートなんて気にしなくていいのに。
君は人のことをよく見れる 優しい子。なのだろうか
まだあって一日もないから分からないけど
話した印象はそれだった。
桃
青
昨日の姿はなんだったのか。
気になるけどそれは絶対に 聞けない禁句。
桃
青
桃
まずは友達からか。
青
休憩時間。 君は沢山のクラスメイトに囲まれていた。
クラスでもうるさいイメージのある男子に ギャルのような明るい女子。
沢山の人が君に話しかけていた
《なんて如月の事呼べばいい!?
青
《青ちゃん可愛い ~ 笑
青
このクラスにももう馴染めていて尊敬する
桃
《あれ、桃どした?
桃
君の隣の席は俺だから。
あんまりに人が多いと俺のところにまで 人が来てしまう
少し騒がしいので 親友の橙のところに行くことにした。
橙
紫
桃
俺はこの2人の親友と1番仲がいい。
うるさすぎず静かすぎず丁度いい。
橙
橙
桃
『昨日のことは内緒でお願い…っ』
君の声が俺の頭に響く
桃
桃
青
当たり前のように親友に嘘をつく
実際に橙の言っていることは実際に俺が 思ったことだ
今の彼だって明るいけど地味な暗さが あってそこも可愛い。
橙
…なんて心の中で惚気けてる場合じゃないけど。
紫
橙
桃
ここでも俺は嘘をつく
…いや、これは照れ隠しかもしれない。
橙
紫
桃
なんていつもの会話をしながら 部活に出るために体操服に着替える
桃
いつもこの時間帯は俺が1人
青
桃
桃
…今日はひとりじゃなかった。
…けど君と俺以外には誰もいない。
2人きりだ
青
桃
青
青
青
桃
不意にも笑ってしまった
青
桃
今の君は転校生としてみんなに 振る舞う姿じゃなく昨日出会った 君の姿だった。
青
桃
沈黙が続く
沈黙に耐えきれず俺が話題を出す
桃
何を話そうか迷った挙句 こんな気持ちの悪いことを言ってしまった
桃
焦って訂正しようとする俺。
…ダサすぎる
青
青
青
君はそんなことを言いながら笑みを浮かべる
桃
気持ち悪がられなくてよかった。 内心そんことを思いながら
君の笑顔に俺は照れていた
桃
青
青
桃
そう言いながら俺の事を見る君の目は
どこか遠くを見るような目で
なんだか悲しくなる
桃
青
桃
突然の苗字呼びに驚く俺
桃
青
桃
青
桃
そう言って微笑む君の姿はとびきり可愛くて
桃
青
桃
桃
桃
青
風が吹く
机に肘をつき手に顔を乗せながら 微笑む君にこの時もう俺は
桃
完全に君に堕ちていた。
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コメント
7件
こういう裏表で違う系って裏が性格悪くなってたりするけど 、なんか切ない感じなのがめためた良すぎる … 😢💓 先輩!今日も最高すぎるくらい神っす!( ??
やばい髪の毛耳に掛けんのめっちゃ好き、、、桃くん青くんに堕ちちゃったんだね可愛い好き😭💘 次も楽しみにしてます(;_;)♡
いちこめ! 「惚れていた」じゃなく、「堕ちていた」は良すぎる…!!