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お疲れ様でした
東雲家
バスルーム
絵名
ザプッという音を立て、浴槽のお湯を顔に叩きつけた
今日、終わる
何もかも
友達も
家族も
絵も
瑞希
絵名
絵名
絵名
絵名
瑞希
瑞希
屋上で1人、そんなことを考えていた
いざ言うとなると、緊張するものだ
瑞希
瑞希
瑞希
瑞希
瑞希
しばらくして、階段を上る音がした
ガチャっと音を立てて、屋上のドアが開いた
絵名
茶髪のボブの女の子が、顔をドアの隙間から出した
瑞希
絵名
瑞希
瑞希
絵名
瑞希
瑞希
絵名
瑞希
瑞希
瑞希
ゴオオオオオ、と隕石の近づく音がする
耳が壊れそうだ
瑞希
絵名
瑞希
絵名
瑞希
絵名はボクとの距離を詰め、大声で言った
絵名
瑞希
今更死ぬのが怖くなり、喉の奥がつかえた
…いや、怖いのは死ぬことじゃなくて
絵名に嫌われることだ
瑞希
絵名
絵名
瑞希
不思議と、涙が溢れた
絵名なら、大丈夫だと思えた
瑞希
瑞希
絵名
絵名
絵名
瑞希
絵名を抱き締めて、最期の瞬間を感じた
おわったんだ
よかった
ボクはボクらしく生きられた
東京の街に悲鳴と血が広がったその日
ボクは君に、さよならを
一つ後悔があるとするなら
この感情を、隠してしまったことだったよ、絵名
絵名
絵名
絵名
絵名
絵名
絵名
絵名
隕石の後にかき消され、
ボクにその声は届かなかった
ただボクの胸で何かを言いながら泣く絵名を
眺めることしかできなかった
「地球最後の日、ボクは君にさよならを」
end
最後までご愛読、ありがとうございました