鶴峰
そう呑気な事を呟きながら、僕は周りを見渡してみる。
背景には壁、そんな僕を追い詰めるかのように何人もの大男が僕を囲っていた。
…しくった、ちょいとばかし油断したせいで、もはや絶対絶命の危機に陥ってしまった。
鶴峰
カッコいいポーズを決めながら言ってみたものの、勿論そんなこと出来る筈もない。
取り敢えず命乞いをしようかな、などと考えていると、
モブ
正面の男がヒソヒソと呟き出した。
モブ
モブ
モブ
モブ
モブ
おおう、なんて心に刺さる言葉を。
だがまぁ、事実なので致し方ない。
僕は無能力者で、無能で、金魚のふんなのだ。
鶴峰
鶴峰
モブ
モブ
無慈悲なる言葉。
僕は嘆息し、神に祈りを捧げようとした時…気がついた。
鶴峰
そう言葉を溢すと、男はゴミを見るような目で僕を睨し上げた。
モブ
モブ
イヤらしい笑みを浮かべる男。
そんな見当違いな言動に僕は哀れみを感じながら、改めて言った。
鶴峰
モブ
グチャ
その刹那、僕を囲う男達の首が、約一名を除いて全て落ちた。
瞬時に辺りが血に染まり、残された一人が呆気に取られている。
鶴峰
僕はこの現状に溜め息を付きつつ、
鶴峰
そう、視線の先の男に向けて言った。
鶴峰
龍頭
鶴峰
龍頭
鶴峰
何故能力者と言うものはこんなに血の気が盛んなのだろう。
そんなことを思いつつ、腰の抜けた男を見下ろした。
モブ
鶴峰
龍頭
鶴峰
龍頭
ナチュラルに無視された。辛い。
モブ
モブ
男が何かを言いかけたところで、龍頭が手中の刀を男の首元に近づけた。
龍頭
モブ
鶴峰
陽キャってもんは凄まじいね、圧が違うってもんだ。
龍頭
モブ
その瞬間、男がニヤリと笑った。
モブ
背後の壁が…唐突に消滅した。
刹那として迫り来る刃の影。それは完璧に僕達を捉えていた。
…だが、
龍頭
シュッ(刀を振る音)
グチャ
呆れた様子の龍頭が、刀を薙いだ。
男の首が瞬時に飛ぶ。
そして背後から誰かしらの腕が飛んだ。
モブボス
悲惨な断末魔が聞こえてくる。
カチリと、金属が地面にぶつかる音が木霊した。
…僕が背後を振り消えると、そこには、
モブボス
…片腕の失くなった男がその部分を抑えつつ悶えていた。
龍頭
龍頭
鶴峰
消えた背後の壁…それはつまり、あれが幻であったことを意味するのだ。
能力、か。驚いたな…と、そう僕が思ったその瞬間、
モブボス
突然、男が自身の傷口に力を込めはじめた。
するとあら不思議、無い筈の腕がみるみるうちに生えてきたのだ。
蜥蜴かよ。ってか、今のは再生…つまりは能力者か。
龍頭
龍頭が薄く笑いながら問い質すと、男は荒く呼吸をしながら高笑いをした。
モブボス
鶴峰
龍頭
龍頭
龍頭
モブボス
龍頭
そう、龍頭が吐き捨てた瞬間、
シュッ(刀を振る音)
グヂャ
親玉の首をはねられ…ピクリとも、動かなくなる。
龍頭
主
主
主
主
主
主
続き⇾♡5以上 (越えなくても書くよ)
コメント
3件
10月27日中に確定で最新(続き)をだすゾ。見る人は見ると良いゾ(о´∀`о)