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昔から,人が苦手だった
人には種類があって
誰にでも優しい人と
誰にでも優しいと勘違いしている
自己中心的な人
生憎,私の周りには後者しかいなかった
だが小学校のときの
ミウちゃんという女の子が
唯一,前者に当てはまる子で
唯一,仲良くしている子でもあった
だが
小学校4年生の時に
不意の事故に遭い
ミウちゃんは,大きな後遺症を負い
遠くへ引っ越してしまった
親同士仲が良い訳ではなかったし
ミウちゃん以外,話す子はいなかったので
その先がどうなったかは分からない
ミウちゃんがいなくなってから
別の子と話す,ということもなく
2年間と少しは
1人で過ごし
そのまま公立の中学校に進んだ
中学校は
同じ小学校の子が多かったため
後者の人が多かった
だが
チサトちゃんという別の小学校の子が
明るく,まさに前者の子であったため
私とも仲良くしてくれていた
体育や英語のペアワークも
チサトちゃんは他の子から誘われているのに
断って,私とやってくれた
そんなチサトちゃんに
私はミウちゃんを重ねていた
ある日,チサトちゃんと話している時
ミウちゃんの話題を出したことがあった
「小学校のとき,ミウっていう子がね,,,」
「,,,だけど事故に遭っちゃって」
ミウちゃんの話をすると
チサトちゃんは
何か,おぞましいものを見るような目で
私を睨みつけた
初めて見る表情だった
いつもにこにこしているのに
「××ちゃん,,,サイッテイ,,,」
その言葉を,今でも覚えている
頭が打たれたような衝撃があった
泣きたかった,悲しかった
私はなにもしていない
なにもしていないのに
なぜ,罵られた?
私が何かを言う前に
チサトちゃんは,私のところから離れ
以前,誘いを断っていた人のところに行った
「なんで?」と聞く勇気があったら
「待って」という勇気があったら
何か違ったのか?
??
私
??
??
私
??
??
シロ
これが,地獄の始まりだったのかもしれない
あの夢は,過去の私なのか
仮想の話なのか
記憶が曖昧で,よく分からない
これは
私が高校生の時の話