不幸者でも愛されたいんです

誤字注意 ワンクッション⚠️

帰り道

重かった荷物を不思議なカバンに入れたと思ったら消えた

どうやら、四次元のカバンらしい…？

いるまに伏せろと言われてしゃがむと

ﾄﾞｻﾄﾞｻﾄﾞｻｯ(槍)

俺らの上を鋭い何かが通り、地面に刺さった

空には箒に乗った何人もの魔法使い

いるまと一緒にバトっているが

人数的にもフリだ

ﾄﾞｶﾞｯﾎﾞｶﾝｯ

いるまが張ったバリアに当たって

相手が放った魔法が砕け散る

その反動で弱い俺は立ってはいられない

ﾎﾞｶﾝｯﾄﾞｶﾞﾝｯ

鼓膜が破れそう…

俺が怒りに任せて放った魔法は

何回やっても破れなかったいるまのバリアを突き破って

相手の肩を貫いていた

ぐ　　　　　 　わ 　　　　ん

目の前ぐるぐるしてる…

いるま、いるま…

いるまどこだろ

いた、いるま、いた

いるまに回復魔法をかけてもらい

何とか気分がよくなってきて

いるまの後ろに乗って家へと向かう

だいぶ元気になってきて

こっからは歩いて行こうとすると

変な匂いが鼻を刺激した

何か生臭くて…変な匂い…

なんだろ、嗅いだことあるな…

これは…これは……

でも、何で…？

匂いがする方にあるのは

俺の家

林を抜けた先に見えたのは

先ほど襲ってきた人達と

ぼろぼろなお母さん達

ﾋﾞﾘﾋﾞﾘｯ

ビリビリする紐に縛られて

俺は倒れ込んだ

ﾊﾞﾁﾊﾞﾁｯ

やばいやばい

すんごい痛い

魔法使いが２人を持ち上げたかと思うと

勢いよく投げた

何？あれ

今までの魔法とは絶対別物だよね…？

ﾄﾞｶﾞｰﾝｯｯ

耳をつんざく爆音がし

目を開けると

もう、両親はいなかった

縛っていた縄が解けて

俺はいるまのところへ走った

まただ

目の前がぐるぐるする

けど、なんか

さっきと違って…なんか…

眠いなぁ…

ﾄﾞｻｯ