何処かの絆

お昼過ぎの空き教室。

誰もいなくて静かな所。

いつもと変わらない下らない日々。

他人に扱き使われる毎日。

私は優等生に化ける。

本当の自分を1ミリも出さずに。

愛想笑いで誤魔化す。

他人とは関わりたくないから。

またいつも通り鐘がなりJは去っていく。

薄暗い廊下を走って行く。

またいつも通り下らない授業を受ける。

そうだと思っていたのに。

その一言で

クラスメイトは騒ぎ始める。

扉を開ける音に誰もが注目する。

男か女なのかと下らない言葉も聞こえてくる中転校生は教室に入る。

可愛いらしいお嬢様みたいな声でクラスメイトが釘付けにされていく。

どうでもいい。

関わりは無い相手のはずだが、

ただ、なんか懐かしいような気がする。

こちらを指差し戸惑う有栖に困惑する。

私が何かしたのだろうか。

なぜ名前を知ってるんだろう

やっぱり何処かで会っていたのかな

1様返事はする。

ダメだ思い出せない

何かがぼやけている。

とぼとぼと自分の席へと足を運ぶ姿は見ていられなかった。

そこには

J▶︎n◀︎Ｌ n▶︎？Ｌ J▶︎💢◀︎Ｌ

記号みたいで分かりにくい。

どうでもいい話に眠気を覚えてしまった。

視界がぼやける。

目が…開かない…