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末太郎が生まれてから、リチャじぃとよし子ばぁの家は毎日が賑やかになりました。朝から晩まで、笑い声と音楽が鳴り響いています。
リチャじぃは、サックスを吹きながら、末太郎に言いました。
『ええか、笑いの村で生きるもんは、まず“リズム感”が大事や!』
《うんうん!じゃあ俺も練習する!アアアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!》
その瞬間、家の窓ガラスが震えました。
「ちょ、末太郎!テンション高すぎよ!」
『こりゃ将来有望やな……(でも近所迷惑や)』
よし子ばぁは、そんな2人を見て笑いながら、いちご大福を作っていました。
「この子が大きくなったら、きっと村を笑顔にする子になるわ」
その言葉どおり、末太郎はぐんぐん成長し、やがて“笑いの村でいちばん元気な男の子”として知られるようになったのです。
しかし……
ある日、村に“鬼”が現れ、みんなの笑いを奪ってしまいます。
村はしんと静まりかえり、あの楽しい音楽も聞こえなくなってしまいました……。
末太郎は、拳をぎゅっと握りました。
《鬼……!俺が、退治してくる!》