②の2話
ではスタートします。
常盤が散々泣き…宿儺は赤子をあやす様に抱っこしていた……そして常盤は泣き止んで自分の行動を振り返り今更降りようとしていた
「お、ろ…して、ください!!!!」
『なんだ、恥ずかしくなったのか?』
「そう、ですよ!!!!!分かってんなら離してください!!!!!」
『断る………お前もう少し下半身に肉をつけろ』
「ッ!!!!!破廉恥!!!!!!!」
『何故だ、事実だろが』
「少しお見受けしたところ…お腹周りから下半身が薄い気がしますね」
「裏梅さんまで!!!!!?」
『お前の顔は百面あるみたいだなぁ?』
「はぁ!!!?からかってんのは……!」
『!……裏梅、急用だ…伊吹、貴様も気づいただろう』
「…すこし、…です、が…」
『俺が自由になるのもそう遠い話では無い…ゆめ準備を怠るな』
「はっ、…!」
『またな裏梅』
「御意に」
「またね、裏梅さん」
「えぇ、……お待ち申しております……」
宿儺は伊吹を連れて何処かに向かっていた
「おいおいおいおい!!!!待て待て待て待て!!!!起きろよ!!!!クソ呪術師!!!!」
「ッ…………ち、ちちう、え……?………え、……めぐ、……み……?……恵!!!!!!!」
常盤はぐったりし頭から血を出している伏黒に宿儺から降りて近づく
「恵!!!!!!恵!!!!」
『仮死状態か』
「か、し……?」
『嗚呼』(やはりこのゴミは助けて正解だったな)
『恐らく道連れの形で調伏の儀に巻き込んだんだろう…だからこいつが死ねば伏黒恵の死は確定する』
「!…そん、な…」
『死ぬな、お前にはやってもらわねばならんことがある』
そう言いながら宿儺は伏黒の体に手を当てた
「父上……!どうするのですか…?恵には死んで欲しくないです…!」
『わかっておる、伏黒恵を生かすためには異分子の俺がこの式神を倒し調伏の儀を無かったこととする』
伊吹に話しながら魔虚羅に近づいていく
『味見…と言った所だな』
宿儺は構えると魔虚羅の腕から刃物が生え、宿儺を攻撃した…が宿儺は片手で止める。
宿儺は魔虚羅の違和感に気づき、避け魔虚羅を殴る…そして
『”解”!』
宿儺の術式である解が発動し魔虚羅に傷をあたえる…
そして2人とも腕を振ると…吹っ飛んで行った
「父上!!!!!!!」
常盤が叫ぶとものすごい音がし中からポップコーンとコーラを飲みながら宿儺は出てきた
『騒ぐな』(あの刃…対呪霊に特化した”退魔の剣”か…反転術式と同様の正のエネルギー………俺が呪霊なら最初の一撃で消し飛んでいたな)
歩きながらポップコーンを食べ魔虚羅に近づく
『…ふん、……まずっ、…』
と言いながら手を横に動かすと魔虚羅にまた斬撃が入る
次の瞬間宿儺と魔虚羅はその場から消えた
「え、………?」
そして轟音が色んな場所から聞こえてくる。
「…父上…」
「また…!また生き残れる…!あの七三呪術師に会った時は死んだと思ったけど…!」
「しち、さん…?おい、お前……金髪の七三術師にあったのか…?」
「え、嗚呼!女の子二人を追いかけてたらあの男が来たんだ…あの時は死んだと思ったけど…!wあはは…俺はまた生き残れるんだなぁ〜…!」
「その女の子2人って……」
「茶髪で可愛い女の子と金髪のスーツ着た女の子だったなぁ〜!また会えたら今度はしっかり殺してやらないとなぁ…!」
「……桜術式…枝垂彼岸…!」
常盤は小さい声で術式を発動させる……発動させた枝垂彼岸は瞬く間に重面春太を絞め上げた
「がっ、……あ"つ、…!?な”、んだ、よ…!ご、れ”ッ……!!!!」
「それは俺の仲間だ…!!!!!! 良くも傷つけてくれたな…!!!!」
「お”ま、……ぇ”!じゅ、ぞじ、じゃ、…!!!!」
「宿儺の息子だが呪術師だ…!!呪詛師なんかと一緒にするな!!!!」
どんどん枝垂彼岸で絞めていく
「ぐ、……あ”ッ、…じ、…!!!」(まずいまずい…!!!オチる…!!)
その寸前で急に緩んだ
「ゲホッゲホッ!!!!!あ”ッ…!!!?」
「ハァッハァッ……!!!!!?」
常盤は平安の時の自身の舞で術式が発動してしまったことがフラッシュバックし呪力が揺らいでしまった。
「俺は……何を………!!!」
重面春太のようなクズ人間は今世ではいっぱい見てきた…だがその時はクズという認識でおわれていた………だが…今は力を持ってる。容易に人を殺せる力を持ってしまった。怒りに任せて殺すのは違う。どんな理由であれど呪詛師になってしまう。
戸惑い必死に冷静になろうとしていた時頬に痛みを感じた
「ッ……!」
突然の痛みでよろける
「何しやがる…!!!」
重面春太に殴られたのである。術式を使おうとするが今怒りに任せて使ってしまう…それでは殺しかねない
重面春太に蹴られ殴られようと術式は使わなかった…殴られ蹴られるところに呪力を集中させダメージを減らすことだけしかしなかった。
そうして相手の気が済むまで蹴られ続けていたらすぐ近くが更地になった…呪力の感じからして宿儺が領域を展開したのはすぐに理解できた……だがその後炎が広がり爆発の様なものが起きた…重面春太は領域展開した時の呪力の異様さに気づき蹴るのをやめ、呆気に囚われていた。
「す、……、、な、……」
カラカラと魔虚羅の頭の上に着いていた物を転がし重面春太の近くに投げつけた
『何を見ている、去ね』
「し、失礼しまーす…!」(また生き延び!また!!!!生き残れたァ!!!!)
ズルっという音が聞こえてきそうなほどに綺麗に2枚下ろしにされていた
『…守れとはいったが傷つけられろとは言っておらんぞ』
「も、……しわ、け…ぁり…ませ、ん………ぃか、…りに、…まか、せ、、てじゅつ、しきを…つかえ、ば…また……ころして、……しまうのが…怖く……」
『……もう良い…』
「……」(失望…させてしまっただろ…な…)
失望され捨て置かれると思っていたが宿儺は常盤を抱っこし、またあやした…
「!…な、…何を………?」
『お前をもう奥にすると決めたんだ、そんな顔をするな』
宿儺に全てを見抜かれていた
「……ごめん、なさぃ、…」
『良い、こうやってとお前が抱きついてくるのだからな?』
「……んだそれ…あんたは役得か…」
『そろそろもう俺は小僧と交代する。』
宿儺は常盤を反転術式で治しながら話す
「………そう、なんですね」
『嗚呼、だがお前は必ず手に入れる。お前もその時までにはしっかり覚悟をしておけ
良いな?』
「…はいっ…」
常盤は宿儺を強く抱き締めた。
宿儺は常盤を眠らせた
次に常盤が目を覚ますと………家入さんが顔を覗かせていた
「お、起きた」
「いえ、……いり、さん……?」
「急に外にお前と伏黒が残されていた…何があった」
「………………特に何も」
「その言い訳は通じないぞ、常盤」
家入さんとは違い野太い声が発せられた
「夜蛾学長…」
「姿は見えなかったがあの速さをできるのは宿儺くらいだ…宿儺が顕現したのか?」
「……えぇ………そうですね……そういうことになります………ですが、虎杖だって故意じゃない……呪霊に宿儺の指を無理やり食わされた…その対応に追いつかず宿儺が顕現したんです」
「何人殺したんだ」
「………さぁ…渋谷の一部が更地となりました……そこにどれだけの人数がいたのかは分かりません………それと俺は…宿儺の息子兼奥になるそうです」
「「!!!!」」
「奥って…」
「昔の配偶者だ」
「…なぜその話になったんだ?常盤」
「………さぁ…………今となっては呪力の形は似てど血の繋がりは無いからですかね……”お前は俺のだ”と恥ずかしもなく臭いセリフを平然と言うので…こっちがおかしくなりますよ……」
「……常盤、そのことを上層部に絶対にバレるなよ…!お前が宿儺の妻になる場合、上層部は何がなんでもお前を生け捕りにし宿儺に縛りを結ばせ、おまえは殺される可能性がある」
「…………わかってます。夜蛾学長…!俺は…宿儺の足でまといになるつもりはありません…」
「…常盤」
「あ、伏黒、大丈夫ですか?」
「あ、嗚呼…治っていたし今は寝てるだけだ」
「そっか……なら恵お願いします。」
「どこに行く気だ常盤!」
「…虎杖が心配なんで…すみません、夜蛾学長…行かなきゃダメなんです」
「……無事に帰ってこい」
「えぇ、もちろん…五体満足で帰ってきますよ」
常盤は救護施設から出ていき、呪力の集まるところに走り出した
常盤は呪力の集まる方向に走っていった。そして着いた場所は宿儺が更地にしたところだった。
裏梅さんと夏油…そして虎杖、西宮、加茂、パンダ、日下部…そして受胎九相図が凍っていた
そして上から氷が降る前だった
「「「「!!!!?」」」
凍ってる皆の上に結界が張られ氷は跳ね返った
「桜、の結界……?」
パンダがそういうと夏油が口を開いた
「やぁ常盤くん、ホーム以来だね」
結界の外からゆっくり歩いてきた常盤に話しかける
「……みんなに何してるんですか…!」
「涼さま…!!」
裏梅が片足を付く
「…そして…アンタは誰?」
「初めまして、宿儺の息子の常盤涼くん、
私は九十九由基(ツクモユキ)さて、君はどんな女がタイプだい?」
「…今関係あんのか知らねぇけど強いて言えば…顔が良くて強くて俺を守ってくれる奴」
「う〜ん…なるほどね…
そして久しぶりだね夏油くん、君も聞き忘れていたよ…どんな女がタイプだい?」
「九十九由基!!」
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