初投稿です。
小説書くの初めてなので変なところあったらごめんなさい。
※注意事項※
・旧国あり
・若干のカプ要素あり
誤字脱字等は暖かーい目で見逃してください。
政治的意図は一切ありません。
平和な世になり、悠々自適にご隠居生活を送っている日帝。
日帝の後継にあたる日本とにゃぽんとは同居していて、最近の悩みは現代機器やカタカナがよくわからないこと。
特にこれといったやることも無い日帝は、今日ものんきに居間で茶をすすっていた。
そんなある日のこと。
上司から休みを勝ち取り、朝から珍しく自宅にいた日本がふと日帝に尋ねた。
「日帝さん、『ニコイチ』って知ってますか?」
いまだに電子レンジすらよくわかっていない日帝に現代用語がわかるはずもなく、日帝は日本に聞き返した。
「にこいち……? なんだそれは。新手の兵器か?」
「まあある意味兵器かもしれないですね……。
ニコイチというのは、大変仲が良く二人で一人のような関係性の人たちを指す言葉ですよ」
二人で一人……? とつぶやく日帝にさらに日本は説明を続ける。
「うーん……身近なわかりやすい例でいうと、イタリアさんとドイツさんとかですかね?
ほら、いつも一緒で仲が良いでしょう。あの二人」
「ふむ……? まあ確かに、あの二人は一緒にいるところをよく見かけるな」
「ですよね。あとはそうですね……イギリスさんとフランスさんもでしょうか」
そう言った日本に日帝は驚く。
「英と仏もか? あいつらは仲が悪いことで有名だろう。
仲が良いことをにこいちと言うのなら、あの二人はそれに該当しないのではないか?」
「ふっふっふ、わかってませんね日帝さん。
世の中にはケンカップルという言葉があってですね―――」
そこからなにやら熱が入ったらしく、うんざりした日帝が止めるまで日本は説明を続けた。
「……つまり、にこいちとはいつも一緒にいて、とうとい……? 関係性の二人を指すという認識でいいか。日本」
「はい。その認識で大丈夫です。いつか日帝さんにもニコイチの良さがわかるといいですね……」
意味深げな笑みを浮かべる日本をよそに、話に飽きた日帝は今日は何をしようかと考える。
(そうだ。せっかく新しい言葉を覚えたことだし、にこいちとやらを探してみるか……)
思い立ったが吉日。日帝は暇つぶしがてら散歩に行くことにした。
「あら、出掛けるんですか? いってらっしゃ~い」
「あぁ。少し近所を散歩してくる」
だら~っと畳でゴロゴロしてる日本に見送られ、日帝は玄関の戸を開け外に出た。