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むかしむかしあるところに
リチャじぃとよし子ばぁという仲のええ、おじいさんとおばあさんが住んでいました。
2人は、笑いの村で一番のおしどり夫婦。
リチャじぃはサックスを吹き、よし子ばぁはその横でふざけながらダンスをしている、そんな毎日でした。
ある日のこと……
よし子ばぁが、川で洗濯をしていると……
“どんぶらこ〜どんぶらこ〜”
遠くから、なんと大きな苺が流れてきました。
真っ赤で、つやつやで、香りまでふんわり甘い。
「わぁ!なんて美味しそうなぁ……じゃなくて珍しい!」
よし子ばぁは、その苺を抱え上げ、家へ持ち帰りました。
それを見た
リチャじぃも、びっくりして言いました。
『よし子!お前、川でいちご狩りでもしてきたんか!?』
「違うわよ!これ、川から流れてきたんやで!」
『そんなアホな……まあ、せっかくやし、割って食べ……いや、見てみようか!』
2人は、いちごを半分に切ってみた……
なんと、中から元気な男の子が飛び出してきました!
『うおぉぉっ!?いちごの妖精!?』
「うちの子や!いちごから生まれた子や!」
男の子は、ニコニコしながら言いました。
《僕、末太郎!これからい〜っぱい、笑いを届けるんやで!》
その声は明るく、部屋中に響きました。
こうして、笑いの村に“いちごから生まれた男の子……
末太郎が誕生したのです。