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<<主人公side>>
昨日は酷くうなされて目覚めが良くなかった。
私が眠ってる間に1,2人犠牲となっていると思うと怖い。
というか、犠牲となってしまった人の部屋には入ることは出来ないのだろうか
このゲームについての謎が深まるばかり。
今日も一旦は身の回りのことが出来たので。
ゲームマスターの放送とともに行動する。
ドアを開けても昨日元気に出てきたみっちゃんは出てこない。
何かあったのだろうか。
ふと横を見ると気の強そうな峰内さんが出てきた。
「あら、あなた隣だったのね。
その隈見る限りあまり良く眠れなかったのね。
無理もないわ。こんなクソゲー誰がやってられるかって」
クソゲー…。
たしかにこの人の言う通り。
いい歳している大人がするゲームではないかもしれない。
「そうなんです。昨日あまり寝れなくって。
一緒に会議室に行きませんか?」
「いいわよ。少しぐらい人と接する機会が欲しかったもの。」
日替わりで違う人と行くことになるとは…。
みっちゃん、お姉ちゃんは悲しいよ。
会議室のドアを峰内さんが開けるとそこにはもう人が集まっていた。
私達が最後だったのか。
放送とともに行動を始めたのに?
「おはようさんお二人とも。
取り敢えずゲームマスターさんが話し始めるん待とうや。」
「ふん。言われなくても座るわよ。」
私も自席に座った。
また一人いない。
横を見るとみっちゃんはここにいた。
「おはよぅおねえちゃん!!」
「おはようみっちゃん。」
私はニコッと笑うとみっちゃんもニカッってわらう。
その微笑ましい様子を見ているだろう人狼陣営。
誰が敵なのかわからない。
“皆さんおはようございます。
早速報告しますね。
昨日の犠牲者…いえ、
寿命で水野瀬那さんがなくなってしまいました。
それでは会議を初めてください。”
昨日は元気に話していたのに寿命でなくなるなんて
人はいつ死ぬか本当にわからないな。
「…あのおじちゃんがおらんくなったんは
人狼によって”殺された”ちゅ~事やなくて”寿命”
せやとしたら何故昨日人狼は犠牲者を出さんかったんや…?」
関西人って頭の回転が良いのだろうか、
ずっと宮﨑さんは一人で話してる。
すると宮崎さんの対局側に座る女の人が声を上げる。
「それもあるかもしれんばってん、
一つん考えとして人狼は水野しゃんば殺しに行こうとしたけど
もうのうなっとったちゅうともあるて思うけん
一概には言えんよね。」
なるほど。
神影さんの言ってることなんとなく分かる気がする。
人狼も殺害に言ったけどもう亡くなってた、
それで被害者はいない。
たしかにそれもあるかも。
「…ゲームマスターの話は信じて良いのか?
人狼陣営と手を組んで老人の死は殺害ではなく寿命にしてるなどないのか?」
山口さんが言う。
ゲームマスターの言うことも信じられないということなのだろうか。
私もあまり信じられないけれどそれはないと思うんだよね。
「少なからずそれはないと思いたいわね。
いや、ないと思うわよ。年齢的にもいつ寿命で死ぬかわからなかった。」
「そうですね私も峰内さんの意見に賛成です。」
職業に書いてあったコンビニアルバイト。
老人だから覚えも悪く店長に怒られてたとも書いていた。
あんなに元気でも死んでしまうなんて。
「取り敢えず情報提供求めるわ。
まず俺は何も聞こえんかったし重要な役職を持ってるわけでもあらへんから
何も言えへんわ。」
「えっとうちも宮﨑しゃんと同じく重要役職ないし、
ドアん開閉音足音も聞こえんやった。」
皆がうーんと悩んでいると一人声を上げた。
「俺狩人なんだけど昨日あのおじいさんを守った。
けど人狼と対面することはなかった。だから寿命で間違いないと思う。」
へぇ、山口さんが狩人だったんだ。
ちょっと安心できるな。