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第10話 新たな始まり

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2022年10月24日

命物語の、悔端絢くんの過去のお話です。

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#一次創作#命物語#オリキャラ#創作#マイキャラ#過去
命-Mei-

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──────あれから、数ヶ月後。

ぼくらは、Lizeを抜けた。

……と言うよりは、抜け出したと言えば良いだろう……そう、逃げたのだ。

その途中で、アンタレスに邪魔をされたが、悠さんと二人で逃げる事が出来た。









悠「ふぅ……。」

絢「危なかったですね。」

悠「だね〜っ!ギリギリセーフ……。」

絢「全くギリギリじゃないのですが……?」

悠「……あはは。」

絢「とりあえず……此処は何処でしょう?」

そう、ぼくらは、全く知らない土地に足を踏み入れていた。

その時は、ぼくは十六歳。

悠さんは、十五歳の時でした。

……どうしよう。

此処……何処なんだろう。

その時、向こうから『魔物のプログラムの鳴き声』が聞こえた気がした。

悠「……!絢くんっ!」

絢「行きましょう……!」






ぼくらが、見たのは、人間が、魔物のプログラムに襲われている所だった。

悠「……!」

絢「……。」

ぼくが……『償う』んだ──────!!!

絢「……『助け』ましょう……っ!」

悠「うん!」

そして、ぼくらは、魔物に向かって攻撃をする。

すると、運がいい事に、倒す事が出来た。

悠「あっぶなかったぁ……。」

絢「どうなるかと思いました……。」

襲われてた人「すみません、ありがとうございますっ!助かりました……。」

絢「いいえ。お怪我はありませんでしたか?」

襲われてた人「はい!ありがとうございます!」

その人は、笑顔になった。



……人を助けるって……いいな。



心の中でそう思えた。

そして、その人は、笑顔で去っていった。

絢「……。」

悠「人を助けるって……気持ちが良いね!」

絢「……はいっ……!」

ぼくは、笑顔で返事が出来た。

悠さんは、それを見て、嬉しそうに笑った。

悠「良かった〜!」

すると、悠さんから、ある提案が出た。



悠「ボク達でさ『人助けの仕事』やってみない?」



絢「仕事?」

悠「そうそう!折角……此処に出れたんだからさ……。人を助けようよ!」

絢「……!良いと思いますよ!」

悠「じゃあ、決定!……でもどうしよう。」

うーん……とぼくも、考えた時、ある建物を見かけた。

それは、『赤レンガの家』だった。

何か、紙もあった。

絢「……ん?……「誰か、此処を買ってください。」……???」

悠「古いけど新しい感じがある家だね。」

絢「そうですね。……それにしても……買ってください……か……。」

すると、一人のおじいさんが現れる。

おじいさん「おや……興味があるのかい……?その家に。」

悠「え……あ……はい……?」

おじいさん「丁度この家……廃棄する予定だったんよ。……自分の元の家なんだ。」

絢「……。」

おじいさん「もし良かったら……この家……興味あるならあげようかの?」

絢と悠「え?」

ぼく達は、驚いた。

そりゃあ……家をあげると言うのだから。

確かに……ぼくらには家がないし……困ってはいた。

その事をおじいさんに話すと、まさかの快く、受け入れてくれた。

つまりは。

……此処に住むことになったのである。







悠「優しいおじいさんだったね。」

絢「お金出してないけど良いのでしょうか。」

悠「お金良いよぉ〜って言うから、ビックリしたよ!」

絢「そうですね。」

家の中は、西洋の家のような美しさがあり、思わず息を呑んでしまうものだった。

此処で……過ごすのか。





あれから、ぼく達は『人助けの仕事』を『天音探偵部(あまおとたんていぶ)』と呼んだ。

ぼく達が、天に住む神様の血があるからだ。

そして、『天から音を雫のように零すぼくら』と言う意味がある。

……そうした理由は、言わなくても伝わると思う。

これは、悠さんとぼくが、決めた名前だ。

……今、天音探偵部として……。




──────『今のぼく』が居る。





【絢の過去。終了。】

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