中学生の僕には、凡人の僕には荷が重かった。
だから…だから彼奴らの肉を削いで食べたんだ。
僕は期待されて生きていた。
凡人の僕には無理なこともやらされた。
「貴方は我が家の息子!恥をかかせないで!」
「どうしてお前は!兄である××はもっとできていただろ!」
慣れた言葉だ、努力しても報われないこの世はそんなもんだと思う。
テレビで流れる偉人の名言に舌打ちをして家を出た。
今日は最後の一枚のテストが返される。
「ご飯を食べる時間があるなら勉強しなさい!アンタなんか私の子供じゃないわ!信じられない」
「お前の努力不足だろう。」
リビングにはとても居れないので自室に向かうと兄とすれ違った。
「…」
非凡人は良いよな。母さんにも父さんにも優しくしてもらえて…
流石に夕食抜きの朝はきついな…今日が終わると休みになってしまう。
家に居たくないな明日はどう乗り切る?
勉強するからと言って逃げるか?家を出れば勉強も僕のアザも消えるかな?