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1998.01.22
その日、俺は俺の家族と幼馴染の涼太の家族でキャンプ場に行った。
俺は虫が嫌いだったから乗り気じゃ無かったけど涼太と涼太の父さんが天体観測が出来る所にこっそり連れて行ってくれた。
後から、母さんたちにバレてこっぴどく怒られたけど。
特に、涼太の父さんが…笑
そこで見た星はとても綺麗だった。
家の方ではそんなに星は見えないから、感動した。
「涼太!見て!星めっちゃ綺麗!」
「うん…綺麗…」
「………」
涼太は星を見ていた。
星の光でだろうか。
いや、夜だったからなのかもしれない。
白い肌が輝いて透き通って見えた。
その時の俺は、先程まで星に夢中だったのに今度は涼太に夢中になっていた。
涼太は織姫様だったんだ!
その時、俺はそう思った。
15歳になったくらいの事だろうか。
もう一度涼太とそこへ行った。
その時は昼間だったが、2人きりだった。
そこで、昔の話を沢山した。
俺が虫が嫌で叫びすぎて親に怒られていたことや、涼太がそこで料理が好きになったこと。
そして俺は、あの時の話をした。
「俺、あの時涼太のこと織姫だったんだって本気で思ってたんだ」
「え〜?何それ笑」
「いや、綺麗で人間じゃないんだ!みたいなさ笑」
「今じゃ翔太の方が綺麗で可愛いし…」
「もしかして妖精さん?笑」
「なんだよ…それ…笑」
正直、言葉に表せれないほど嬉しかった。
なんてったって、俺が美容にハマったのは綺麗なものが好きだったからもあるが、涼太以上に綺麗になって振り向かせてやろうと思っていたからだ。
「でも…ちょっと…」
「てか…だいぶ嬉しい…///」
「……可愛い…」
「ちょ…そんな言わなくていいって…」
「ねぇ、翔太。」
「好きって言ったら困る?」
「…は?」
頭が真っ白になった。
だって、ほぼ好きですって言われてるような気分だったから。
「え、う、全っ然!!」
「え、なん…なんで?」
意識してるのバレバレな反応を俺はした。
涼太もいつもと違って、弱々しく言葉を繋いでいった。
「実はさ…」
「俺…幼稚園の頃から…」
「翔太のこと好きだったんだ…」
雰囲気で分かってはいたが、いざ言葉にされて聞くと心の底からぶわっと熱が広がっていった。
もちろん俺はOKを出した。
「まさか告られるとはな…」
「今日は記念日だね」
「…5月3日…ね」
「覚えとこうね」
「忘れることとかねぇよ、こんないい日」
「そうだね」
この時の涼太の笑顔は1番幸せそうな顔をしていた。
今でも鮮明に覚えている。