小学生のビョウキ
6年3組 杉原 ひなた
私には親友の六ツ花って奴がいた。そいつはよく授業をだらけて聞き流して、よく翔平に注意されてる。
ある日の音楽の時間…
私は六ツ花にいらない事を言って周りに迷惑をかけるほどの大声で嫌味や注意をぶつける翔平に
大声で張り合った。
そして
音楽室を追い出された。
「保健室行こや。熱出たゆーて」
「いいよ。」
私と六ツ花は中身がない空っぽの会話をする 。
「待ってたのだよ」
先生の鼻に少しツンとくるような甘い香水の香りは私達を包み込んで保健室に引き寄せてるみたいやった。
「ひなたちゃんには セイギダマ をあげるのだよ。」
「セイギダマ…?」
私は"セイギダマ"と言われ渡されたビー玉を見た。そうして喋る間もなく先生は次の一言を放った。
「このセイギダマは、対象はイヤイヤドラッグなのだよ。だから君には、六ツ花ちゃんを救って欲しいのだ。」
「…うん…。」
私は訳も分からずに返事してもうた。
そして私はいつの間にか保健室のベッドで横になり、寝ていた。
「起きたのだね?早く教室に行かないと、六ツ花ちゃんが大変になっているのだよ。」
くすくすと笑う先生の瞳は真っ青。外国人みたいた目。私は怖くなってはよ教室に逃げ込んだ。そしたら六ツ花は翔平と張り合って言い合いになって。目が真っ黒になって席に座った。私はすぐに六ツ花にかけよって声をかける。
そして六ツ花を保健室に運んで、セイギダマの使い方を説明してもらう。
「セイギノココロ、イマトキハナタレロ。こう唱えるのだ。」
「セ、セイギノココロ、イマトキハナタレロ!!!!」
そしたらセイギダマは開いて私を中に入れた。中はすっごい暗い。でもここちよくて、ハーブの匂いがする。
「おやすみなのさ。きっと君はすぐに自然に帰れるのだ」
そのセイギダマを葉に付けると先生は
「ヒカリ二モドリシタイヨウノカケラ、イマオモドリナサイ」
そう唱えた。
「…太陽…綺麗だなあ。」
六ツ花は私を見てそう言った。
アホやな。私は太陽ちゃうで。
後ろにおるやん。
なぁ
気付いてや。
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タイヨウノカケラ
事故死
現18歳 杉原 ひなた
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