こんにちは、いきつです。
久々に小説書くのでグダグダになると思います。
それでは第五話です。
Side ぺいんと
「なになになになに⁉」
探索してたら急に電気が消えた。正直言って滅茶苦茶怖い。
「ちょっリアムさん!」
慌てまくって名前を呼ぶ。いつの間にか結構至近距離にいたリアムさんが人差し指を口の前に立てる。
「?」
なにか音楽が聞こえる。なんだろう、教会で聴くような賛美歌にも聞こえる。でも…
「なんでこんな音が歪んでるんですか…」
不協和音と言うか、長調を無理やり単調に変えていると言うか、ノイズも混じっていてとにかく不気味だ。
「近づいてきてる…一旦隠れるぞ」
無言で頷いて目についたクローゼットに滑り込む。
その間にも音は近づいてくる。近くで聞くともっと禍々しい音楽だなこれ。
ぎぃっという音がして、わずかに空いているクローゼットの隙間から光が差し込む。
いや光?なんで?停電してたはずなのに。
不思議に思ってクローゼットの隙間から外を覗こうとしたら、リアムさんが手で制した。
「どうしたんですか?」
小声で聞く。リアムさんは無言のままだ。
「ちょっと…んぐっ…!」
口をふさがれる。リアムさんがただクローゼットの外、一点だけを見つめている。
いつもとは違う、何処か怯えたような顔で。
Side リアム
突然音楽が鳴り止んだ。同時に停電が収まったのか灯りが点く。
「はぁ…」
念の為外を確認してから大きく息をつく。
「何だったんですかあの時間⁉」
ぺいんとが真隣で叫んでくる。耳が痛い。
「知らん」
「だが、一度合流したほうが良さそうだ」
「そうですね」
一度何かあったときのために決めてあった合流地点に戻る。
「そういや、クローゼットから何が見えたんですか?」
自分の顔からサッと血の気が引くのが分かる。アレは恐らく本来見えてはいけないものだったんだろう。
「そう…だな」
「燃えていた、人が」
「は?」
「字面通りだ」
「夥しい数の人が、密集して人の形を作り上げていた」
「そして燃えていた」
「えっじゃああの光って…」
ぺいんとがそこで黙る。
「いやホラーすぎるでしょうが!」
「いやだー!見つかったら絶対殺されるー!」
直後、叫びだす。毎度のごとく煩い。
「あー!リーアームー!」
「やっぱり来たか」
ステイサムさんとスティーブか。クロノアとしにがみもちゃんといる。
「急に停電したんですよ!」
「そうそう!」
「お前らはなにか見たか?」
一応確認する。あんなのが複数体いたら厄介だ。
「お前ら”は”ってことはそっちはなにか見たんだよな?」
やっぱりステイサムさんは鋭い。
「はい」
隠すことはないのでそのまま全部話す。
「うへぇ…」
話している最中、元囚人共の表情がゲンナリしたものになっていく。
「うん…こっちは何も見てないよ」
スティーブ、お前もか。
「まぁ停電したら警戒することしか対処法はなさそうだな」
話がまとまってもう一度離れようとした時に扉が開く。
「取材は順調?」
「「「「うわぁあああああああああああああああああああああああああ!」」」」
スティーブたちが一斉に叫ぶ。ステイサムさんは苦笑いだ。
「あっリラさん!」
「さっき停電があったでしょ?実は外が大雨みたいでね?」
確かに風の音が煩い。窓もカーテンが閉まっているが雨音がしている。
「今日はもう遅いし…親に連絡はできそう?」
「ちょっとやってみます」
スマホを取り出し操作する。問題なさそうだ。
「大丈夫です」
「今から変えるのは危険だし、今日はとまっていって」
「はーい!」
呑気にしにがみが答えている間に連絡をいれる。
「ご飯用意してくるから、7時になったら此処にもう一度来てくれる?」
「じゃあまだ見てていいんですか⁉」
「やったー!」
そのままリラさんが何処かへ行く。
「そうだ!俺達光ってる床見つけたんですよ!」
ぺいんとが唐突にあの床のことを話し始める。
「いや何光ってる床って⁉」
そりゃ他の奴らは困惑するに決まってる。
「えっとですね…」
ぺいんとが今までの経緯を説明している。
「ペンダント付けてたら見えるの?」
「そうっぽいんですよね」
「それだったらさ、俺とレディでいいもの見つけたんだ!」
「?」
スティーブが取り出したそれを見ると、俺と全く同じもののペンダントが2つ。
「おぉ!」
「1班に1個でちょうどいいな」
「うん!じゃあ兄貴に渡しておくね!」
「それじゃもう一度探索しますか!」
ぺいんとの言葉を合図に、それぞれ別の場所に走った。
第5話読了お疲れ様です。
最近1話書く事にこれ修正はいらなくて大丈夫か?って心配になってます。
まぁミスがあればまた修正します。
それでは、また次回お会いしましょう。
コメント
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修正するとこがあっても気づいた優しい人が教えてくれると思いますよ。なのでそこまで気にしなくていいと思います!