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ガタン…
「ここが俺の根城だ。悪いが丁重に扱えるほど余裕がないんで、まずは雑用をしてもらうぜ」
『はい、それで大丈夫です。…もとより戦場の近くにいる人の元につくなんて、ろくな扱い受けられと思ってないので。』
「はっ、達者だねぇ。んじゃ…片付けからかな。頼んだぜぃ」
『…対価として指導をつけてくださいね。』
「わぁってるよー」ギィ…
『あ、それと。お名前を伺ってませんでした。』
「…んぁー、ゼロ。偽名だけどな、一応それで通してる」
『わかりました。よろしくお願いしますね、ゼロ』
ゼロ「せめて師匠とか呼べねぇのかよお前」
『わかりました。ドウトクシンゼロ師匠。』
ゼロ「あのなぁ…?」
ゼロ「そもそも感謝しろ…?俺が駒…あいや、弟子を求めてたから良かったものの、あんなん殺されてもおかしくねぇぞ」
『そこは感謝してますよ道徳心ゼロ師匠。』
ゼロ「はぁ…もういいわ、ちょっと出てくる」
『いってらっしゃいませー』
パタン
『…はぁ、』
『人に仕えるの好きじゃないんだけどな。』
こうなると雇われの家政婦をしていた母を尊敬する。
『これからどうなることやら、』ガタッ
パリィィンッッ!!!
『…ゑェ…?』
?「…ぁ、」
『なにこのエンカウント。』
『…どちら様ですか?』
シャキンッ、
?「黙れ。両手をあげて、そこに座れ」
名前を尋ねただけなのに。
三連続命令されるとは思わなかったな。
『はぁ、』スッ
?「ハァッ、…じっとしてろ、」ヨロッ
『…』
ガチャン、
ガサッ
バササッ
ドンッ
『掃除したのに…』ボソッ
?「ッチ、ロクなもんねぇな…オイ、」
『はい?』
?「…金目の物と、…食い物。よこせ」
『最初からそう言ってくれれば散らからなくて済んだんですが…待ってくださいね、』スクッ
?「っ、?…いいのか?」
『え、求めたのそちらでは?…えーっと確かこっちでみた気が…』ゴソゴソ
?「…」
『あ、ありましたありました、はいどー…』
ゼロ「ただいハァ?」
『あ、おかえりなさい』
?「っ、誰だッ…?」ジャキンッ
ゼロ「待って状況説明して?あとそれ俺のセリフな?」
ゼロ「まず、君侵入者さん?」
?「…多分」
ゼロ「なんそれ。君も把握できてないっしょ。」
ゼロ「で、このもとより酷い惨状は君の仕業。」
?「…おそらく」
ゼロ「本当に混乱してんね。俺もだよ。」
ゼロ「で…その侵入者さんになけなしの食料と俺の仕事の報酬渡してんのが俺の弟子か」
『そういうことですね』
ゼロ「理解したくねぇよこんなん」
?「…っ、」
?「フッ、!」ダッッ
ゼロ「ん、」くるっ、
ゲシッ ダンッッッ!!!
?「カハッ、!」
ゼロ「ひとまず君は大人しくしててな?」
ゼロ「弟子…でいっか、ロープ」
『どぞ』
ゼロ「よっ…と、」ギリ…
?「ぐえっ、」
ゼロ「なぁ、何してくれてんの?弟子ちゃんさぁ、」
『ぇ、金目の物と食べ物をくれと言われたんで…』
ゼロ「本当に?ねぇ、なんの怯えの感情もなく差し出そうとしてたらキレるよ?」
『暗殺者に身を捧げるような奴が怯えるとお思いですか道徳心ゼロ師匠。』
ゼロ「あれ、この弟子怖いなどうしよ、」
ゼロ「ごめんね侵入者くん、いや君にとっては都合いいのかな?もうわかんねぇや」
?「俺もわかんねっす…」
『え?なんで当事者がわからないんですか…?』
ゼロ「やれやれみたいな顔しとんちゃうぞ弟子ちゃん」
『はぁ…で、どうするんですか?この状況』
ゼロ「俺が聞きてえよ」
ゼロ「んー…まぁ、片付け…?とりあえず弟子ちゃんはそれ置いて来なさい」
『了解です』
ゼロ「んで…君は…まぁただでは帰せないかな…アカンどうしよ」
?「…や、帰る場所…ないんで、」
ゼロ「ほーん…じゃあ、お前も駒んなってみる?」
?「え、?」
ゼロ「いやね、俺そもそも生活するのが苦手で、使える駒が欲しかったんだわ」
ゼロ「そしたら見つけたのがアレね」
『うわ、埃えぐ、丸ごと捨てたいぐらい』
ガシャンッ
?「…ご愁傷様です…?」
ゼロ「切実にさ、助けて?」
?「…いいっすけど…」
?「手取りくださいね」
ゼロ「まぁそこそこは、…名前は?」
ぐ「ぐちつぼっす」
ゼロ「グチ・ツボ…?」
ぐ「いや、孤児のスラム育ちなんで名前しかないんす」
ゼロ「あーね、じゃよろ…」ドスンッッ!、
『あ、すいませんベッドのバネぶち壊しました』
ゼロ「勘弁してくれんかな…」
ぐ「やばぁ…」
『他のとこ片そう、』スタスタ…