もしも
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俺はあの日自分を刺し、カミキヒカルを道ずれに、海に落ちたて死んだ….
はずだった
「ん….ここは…」
見慣れない白い天井、ほのかな薬品の匂い。
すぐに分かったここは病院だ。
そして….もう1つわかることは
『星野アクアマリンはまだ命を繋いでいる』
(なぜだ….?俺はあと時死んだはずじゃ)
起き上がろうとしても起き上がれない、声も上手く出ない。
コツコツ
(….!誰か来る!)
ガラッ
「る、びぃ….?」
「え….?」
「お兄、ちゃん….?」
ルビーだった
ルビーの目にはくまが沢山あり、目には赤い跡が付いていた
「良かった….目が覚めてっ….」
ルビーはすごく泣いていた。俺を抱きしめながら。
「るびぃ な、のか….?」
「うん….うんっそうだよ!アクア」
その時俺は酷く後悔した。
(死ねなかった)
(あの時、たった数ミリ、ズレた急所から。)
その時ルビーが俺の顔を覗き込んだ
なんであんなことしたのか、とか言われて怒られると思った。
でもルビーは
「ごめんね」
と言った。なぜだ?悪いのは俺なのに、ルビーは何もしてないじゃないか。
「お兄ちゃんが、苦しんでるのわかってたのに、
ママが死んだ時扉越しの私より、ママの隣にいたアクアの方がずっとずっと辛かったはずなのに….」
「それなのに、なんにも出来なかった。」
「ごめんね、アクア」
その時俺の中で何かがプツリと切れた。
「本当は辛かったずっと….」
「うん….」
「あの時何も出来なかった俺にすごく嫌気がさした、
夜も悪夢にうなされて、寝れなかったし、
さりなちゃんを守れなかったのもすごく嫌気がさして….」
次から次えと誰にも言わずに封じ込めてきた言葉が出てくる。
それでもルビーは何も言わずただ抱きしめながら聞いてくれていた。
そして俺は泣いた。こんなに泣いたのいつぶりだろう。少なくとも人前では絶対泣かなかったのに….
ルビーも泣いていた。
その時、
「アクア、ルビー 」
アイの声が後ろから聞こえた。
ルビーも後ろを振り向いていた。
次は耳元で、
「アクア、ルビー、生きていてくれてありがとう」
「愛してる」
ルビーと顔を見合わせた。
そして俺たちはまた泣いた。
「ねぇ..アクア生きていてくれてありがとう。
守ってくれてありがとう。
愛してるよ 」
「ルビー….俺もルビーのこと愛してる」
2人はお互いを抱きしめながら、
キスをした。
コメント
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色々変なところがありますが、ご了承くださいm(_ _)m