テラーノベル
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わたしは、サージプルシティ全体を病床のベランダから見た。大きなドームに囲われていて、まるで近未来な場所だった。この病院は、テールという地域に建てられていて、端っこの方の病院だった。わたしは元々の自分が通っていた学校を思い出した。あれは思い出したくない記憶だ。わたしは、よくいじめられてボコボコにされたあとに息を整えながら窓の外を眺めたことがある。わたしは、確か首を吊ったはずだ。なのに、どうして生きているのだろうか。手を眺めながら、よく考える。思い出してみよう。思い出したくないけど。まず、わたしはいつも通り学校に行って、いつも通りいじめられて、いつも通り窓を眺めて、その後、確かお母さんがくれたリボンで…吊ったんだっけ。ここまで覚えてる。でも気づいたら、よく分からない所で寝てた。
よく考えたら、ここはわたしの世界とはまた違う、とてもふわふわな雰囲気がある。住民だって、丸っこいし、可愛いし、あおばっていう子も身長がちっちゃくて人間っちゃあ人間だけどなんか違う子だっているし。この世界は何なのだろう。魔という鬼○の刃のような設定の敵も居るし、よく分からない。
そんな事を考えていると、また違う女の子がきた。あおばよりまた一回り小さい。「これ、いりょーしょくです。」舌足らずも激しい。「あ、ありがとう。」わたしは咄嗟に感謝を述べた。するとその子は、「はやくげんきになってね。えっと…なな…さん。あっ、わたしはあかりっていいます。よろしくおねがいします。」幼い声で礼儀正しい事に驚き。わたしは苦い医療食を渋い顔しながら食べた。
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