短編(雑学的)

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『隣のお客様からです。』

そう、マスターが言った。

渡されたのはカシスソーダだった。

初めての味で、少しびっくりしたが、美味しかった。

『彼にありがとうって伝えて』

と言いその日は帰った。

次の週に行くとマスターから

『隣のお客様からです。』

とスクリュードライバーを渡された。

渡したのは先週の彼だった。

これもまた美味しくて、たくさん飲み酔ってしまった。

また、

『彼にありがとうって伝えて』

と言い帰った。

次の週はポートワインを渡された。

このとき、初めて今まで彼がわたしをどう思っていたのか、なぜ毎回渡すのかの意味が分かった。

正直、びっくりしたがとても嬉しかった。

彼がこっちを見ている。

気になるのだろう。

わたしはポートワインを飲んで彼と帰った。

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説明

カシスソーダ　→ あなたは魅力的

スクリュードライバー　→ あなたに心を奪われた。

ポートワイン　→ 男性から女性に勧めると愛の告白。女性が飲むと愛を受け止める。

「彼」は主人公に一目惚れをした。

主人公はカシスソーダとスクリュードライバーの意味は知らないがポートワインの意味は知っていて、彼にどう思われているかを知り、彼と付き合い始めた。

ここまで読んでくださりありがとうございました！

バイバイ