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②の3話目です
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「どんな女がタイプかな?」
「九十九由基!!!!」
「…で、何かタイプとか関係あんの?」
「嗚呼、タイプはソイツの本質を教えてくれるんだ」
「で、俺の本質はわかったんすか?」
「まぁね
で、この結界は君のかい?」
「嗚呼、僕の術式だよ……咄嗟にやったから結構粗があるけどね」
「咄嗟にやってこれなら上出来だ
さて、夏油くん…覚えてるかい?世界から呪霊をなくす方法
どんな手段を取るにしろ、人類を1つ上の段階へと進めることになる…人類の未来(ネクストステージ)……それは呪力からの
「違う、呪力の
九十九は虎杖と常盤の方を向き
「(ᐡ﹒︠‧̫﹒︡ᐡ)」
こんな上の顔をした。その顔を見た虎杖は
「いや俺にはどちらもさっぱり」
常盤も
「どっちでもいい」
また夏油が口を開いた
「脱却(その)プランは12年前、禪院甚爾が死んだ時点で捨てたと思っていたよ」
「初心に還ったのさ」(夏油くんに話しかけたんだけど……まっ、いっか)
「初心…ねぇ…」
「それに”最適化”(そっちの)プランには大きな穴がある
海外では日本に比べて呪術師や呪霊の発生が極端に少ない
最適化プランには天元の結界が必要不可欠なはずだ
天元を利用するということは呪力が最適化され術師に成るのはこの国の人間限定…呪力というエネルギーをほぼ日本が独占することになる。
かの国はもちろん世界各国が黙っちゃいない
生身の人間がエネルギー源なんだ…どんな不幸が生まれるかは想像に易いだろ
それは私が描く理想とはかけ離れた世界だ」
「ハッハッ、それがなんだ?」
夏油が九十九の説明に問いかける
そして
「そもそも目的が違うんだ、私は呪霊のいない世界も牧歌的な平和も望んじゃいない
非術師、術師、呪霊…これらは全て”可能性”なんだ
“人間”という”呪力”の形のね…だがまだまだこんなものでは無いはずだ
人間の可能性は…それを自ら生み出そうともした…だがそれでは駄目なんだ
私から生まれたモノは私の可能性の域を出ない」
夏油の右手に呪力が溜まっていく
「答えはいつだって混沌の中で黒く輝いているものだ
分かるかい?私が創るべきは私の手から離れた混沌だったんだ」
「…桜術式…枝垂彼岸」
常盤の術式の枝垂彼岸の枝が夏油の後ろから生え腕を固定する
「何をする気ですか」
夏油は腕を固定されてもなお話し続ける
「既に術式の抽出は済ませてある」
それを言うと九十九は何かに気がついたように
「真人とかいう呪霊がいるだろ!魂に干渉できる術式持った奴!」
「えっ、居たよ…けどあいつに吸い込まれてった」
「マジんが〜!?」
「なら余計に離しちゃいけないな…!!」
常盤が夏油の右手の枝垂彼岸をさらに締め付ける…
「ふふ、…さすがは宿儺の息子だ……だが…意味ないさ」
「そんなのわかんねぇだろ…!!」
突然枝垂彼岸の枝が切れた
「!なん、で…!」(裏梅さん…が…いや違う…!アイツ呪霊を…!)
「涼!!!!危ねぇ!!!!」
「!」
常盤に向かってきた呪霊が細切れになった
「へ、……?」
「宿儺かな…まぁいい……
夏油は右手を地面に付け術式を発動した
「天元の結界…じゃない…」
「は?天元の結界じゃないのか!?」
「これは………術式の遠隔操作…!?」
「!」
「礼を言うよ、虎杖悠仁
呪霊操術で取り込んだ呪霊の術式の精度は取り込んだ時点でその成長を止める…君との戦いで真人は成長した
本当は漏瑚も欲しかったがまぁ仕方ないね」
「漏瑚?」
「富士山頭の呪霊だよ」
「あー!アイツね!宿儺が殺してたよ」
「嗚呼、知ってるさ」
悠長に夏油と常盤が喋っていると九十九が口を開いた
「何をした」
夏油傑に問う
「マーキング済みの2種類の非術師に遠隔で”無為転変”を施した」
「待て待て待て待て…非術師…!?一般人にマーキングをしたってのかよ…!!」
「嗚呼…虎杖悠仁のように呪物を取り込ませた物…吉野順平のように術式は保持しているが脳の構造が非術師の者…
それぞれの脳の形を変えたんだ…前者は器としての強度を…後者は術式を発揮する仕様に手に入れた……そして!」
夏油傑が手に持っていた紙が解けた
「…今その呪物達の封印を解いた
まぁ、マーキングの際に私の呪力にあてられ寝たきりになった者もいるが…直に目を覚ますだろう…
彼らにはこれから呪力への理解を深める為に殺し合いをしてもらう」
「は……?」
「私が厳選した子や呪物達だ、千人の虎杖悠仁が悪意を持って放たれると思ってくれ」
九十九が口を開いた
「千人か……だいぶ優しいんだな、
それと力を与えただけで殺し合いを始めるとでも思っているのかい?あまり人間の理性を舐めない方がいい」
「物事には順序があるのさ…その程度の仕込みを私が怠るわけないだろ?
質問が軽くなってきてるよ」
夏油は九十九を煽るような口調になり九十九は笑顔から眉間にシワがよった
「ムカつくからあいつ皆でボコろうぜ!!!!!!」
大ギレでありみなに話しかけ虎杖が答えた
「いや今動けねぇんだけど」
虎杖の体には裏梅の術式がくっついていて冷たい上にさらに重い……だが
パシャリと氷が解けた、
「ハァ…!ハァッ!」
裏梅の術式が解けた
「毒か!!!」
意外な人物が口を出した
「穿血で俺の血が混じってるんだ…当然だ」
受胎九相図の血、それを避けず裏梅は受けた為術式が解けた
「待って!真衣ちゃんの援護がない……あっちにもまだ仲間がいるのかも……」
京都校の西宮桃がそう言うと九十九が口を出した
「狙撃の女の子と葵とスーツの子は私の仲間が保護してるよ
場違いだからね」
動けるのはパンダ、加茂、虎杖、九十九、受胎九相図、常盤のみ
相手は特級の夏油傑と等級は分からないが裏梅がいる
「まだ話の途中だ」
常盤は地面に手をついた
「私が配った呪物は1000年前から私がコツコツ契約した術師達の成れ果てだ
だが私と契約を交わしたのは術師だけじゃない…まぁそっちの契約は…この肉体を手に入れた時に破棄したけどね…」
夏油傑がそう言うと夏油傑の足元から呪霊が多く出てきた
「!桜術式…!薔薇桜!!!!!」
呪霊の下から茨が出てき呪霊を絞め殺す。そして常盤は走り出した、誰よりも早く
「五条を返せ!!!!!!!!!クソ野郎!!!!!!!」
常盤は飛んでかかと落としをした
が防がれた、呪霊によって
「!」
「残念だね常盤くん…君じゃ私に勝てないよ」
「勝てなくとも現代最強の男を取り返すことくらい出来んだろ!!!!!」
常盤は呪霊をそのまま押しこんだ
「!おや…それは予想外だ……とでも言うと思ったかい?」
常盤の後ろから呪霊が迫っていた
「余裕だな!!!!!」
「そりゃあ…ね」
呪霊が常盤に触れる…………
その瞬間呪霊が蹴飛ばされ、常盤は引っ張られた
「涼!!!!!!!!」
虎杖が助けたのだった
「悠仁!!?」
「前ですぎんな!」
「惜しかったねぇ〜もう少しで宿儺の息子を捕まえられそうだったのに」
「!」
「まぁいい……どうせ君はまた迎えに来れそうだからね…
宿儺、聞いてるだろ?また来るよ、呪術全盛の平安の世が」
「!へ、ぃあ、ん……?」
そして夏油傑は消えた……五条悟が封印された獄門疆と共に……
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