「自分が怖いなら、他の人にすんなよ!」
男は後ずさりしながら、言った。
「あ〜。よく、親とか先生とかが言うのまだ信じてるの?馬鹿馬鹿しい(笑)自分がされて嫌なことは他の人にすんなってやつでしょ?(笑)ほんと、こんな馬鹿みたいな言葉信じてる奴がいるとか、マジ信じられない(笑)」
詩は、やれやれという顔で包丁を片手で回しながら、何歩か歩いた。
男は怖がりながら、また少しずつ後ずさりしていた。しかし、ついに壁にたどり着いてしまった。
「やめろ!やめてくれ!俺はまだ死にたくねぇんだ!なんでもするから、許してくれ!」
男は命乞いを詩にした。
「馬鹿みたいな顔ね♡そんなに馬鹿みたいに命乞いして恥ずかしくないの?まぁ、私は貴方の意思を聞く気なんて一切ないけれどね♡せいぜい、命乞いしなさい♡」
詩は男の顔に顔を近づけながら、包丁の刃を男に向けた。
「嫌だ!嫌だ!イヤダァァァァ!!!」
男は叫ぶ。
「さようなら♡」
「う”ぅ」
男は痛みで悶えた。しかし、詩はその男を沢山滅多刺しにした。
男が冷たくなった時には、部屋も詩自身も真っ赤に染まっていた。まるで、真っ赤な林檎のように。
「あ〜あ。本当につまらない…すぐに死んじゃうなんて、、でも、凄く楽しかったぁ♡」
詩は口元に手を当てながら、笑みを浮かべた。
真っ赤に染まった詩はまず、男の死体をバラバラにした。そして、1つ1つ丁寧にジップロックにしまった。
「今日も、真っ赤に染まっちゃった♡お風呂で落とそ〜!」
詩は髪をほどき、洋服を脱ぎお風呂に入った。
お風呂に入ったら、髪を結び、洋服を着て、部屋の片付けを始めた。
「汚いな〜。この血がなくなる時には私がまた赤くなっちゃう♡」
片付けが全て終わった詩はバラバラにした男の死体を紙袋に入れて河川敷に行った。
河川敷に着くと、焚き火を始めて、その火にバラバラにした死体を入れた。入れるとボッと少し火が強くなった。骨になるまで詩は川を見ていた。見ていると、汚れていく自分が水に映った気がした。
「また、汚くなっちゃった。こんな汚い私を助けてくれる人は居るのかな。早く、こんなことをやめられるように誰かに守ってもらいたい…」
こんなことを考えているうちに、肉体が溶け、骨になっていた。詩は火を消して、骨を取り出した。そして、そこら辺にある石で骨を砕いた。
「あ〜あ。骨を砕きすぎて、私最近力がついた気がする。小さい頃はかよわくて、誰かに守ってもらいたいなんて思っていたのに…」
詩は過去のことを思い出し、少し涙を頬につたらせた。
骨を砕きおわったら、その粉末を川に流した。流している途中に、詩はまた自分を助けてくれる人はいないかと考え、また涙を頬につたらせた。
コメント
2件
いやー本当に最高です!