「 さぁ 、 今日も 命に 感謝して ! 」
〈 い た だ き ま す ‼︎ 〉
食堂に 私を 含めた子供達の 声が広がる 。
食卓に並んだのは 、 私たちにとって 欠かせないもの 。
命の源 、 生きる上で 必要なもの 。
右隣の 子が 食事を 手に取ったのを見て 、
私も大きなお皿に 盛り付けられた 食事を 自分の皿に 取り分けた 。
食事が 終われば 、 いつもやっている 動物たちの お世話 。
外に出て 散歩させたり 、 体を 洗ってあげたり 。
この子たちを 食べることで 、 私たちは 日々生活できている 。
元々 孤児だった 私たちに とっては 、 この暮らしは 不自然だった 。
自分で 食べるものを 育てて 、 食べる 。
私たちにとっては 豪華すぎたのだ 。
でも 、 今ではそれが 当たり前 。
美味しいものを 美味しく食べられることの 感謝 。
私たち孤児は 、 いつも それを 願っている 。
「 ライラ 、 行ってらっしゃい ! 」
今日の ご飯係は 、 私の右隣に座っている ライラ 。
昨日は ヒューズで 、 一昨日は ミカとハナ 。
ライラは 今日1日 食事のお手伝い係として 呼ばれる 。
みんなの料理は 、 シスターたちが教えているから 絶品だ 。
「 さぁ 、 今日も 命に 感謝して ! 」
〈 い た だ き ま す ‼︎ 〉
食堂に 私を 含めた子供達の 声が広がる 。
食卓に並んだのは 、 私たちにとって 欠かせないもの 。
命の源 、 生きる上で 必要なもの 。
私は大きなお皿に 盛り付けられた 食事を 自分の皿に 取り分けた 。
一口 、
「 … うん 、 美味しいよ 、 ライラ ! ありがとう ! 」
私が 感謝を示すのは 、 右隣 。
ではなく 、 私の目の前の 、 長い長いテーブルの 中心にいる 。 主役 。
私たちの 生活は 、 自給自足 。
自分で 自分の体を洗い 、 ご飯を食べさせて 、 散歩に行かせる 。
それが 、 自給自足 。
それが、 当たり前 。
それが ___ 生きること 。
明日の 食事係は 、 誰になるのかな 。
じきゅう-じそく【自給自足】
必要とする物を他に求めず、すべて自分でまかない、足りるようにすること。