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俺はこのへんではまあまあ頭のいい高校に通っている。勉強は好きじゃないけど好きな人と一緒の高校に行きたかったから頑張れた。でもその好きな人とどうこうなりたいとか、そういうことは一切考えていない。だって、俺の好きな人は__。
高橋 悠真 「……い、おい。楓、聞いてる?」
水瀬 楓 「っあ、えと…なに?」
高橋 悠真「んもー俺に集中しろよ!」
水瀬 楓 「…ん」
今俺に話しかけてる背の高いこいつは高橋 悠真だ。俺の好きな人兼幼馴染。勘違いしそうなことばっか言ってくる奴。きっと今のは俺の話に集中しろって言いたかったんだろうな。
高橋 悠真 「で、俺が言いたいのはズバリ、楓に好きな人できたのかだよ!」
水瀬 楓 「は、はぁ?…そんなんいないから」
お前だ、なんて言えるわけないだろ
高橋 悠真 「へー、まあそんな気はしてたけど。」
水瀬 楓 「悠真は?好きな人いんの?」
高橋 悠真 「……俺はいるよ」
水瀬 楓 「…え?あー、そっか」
なんか色々とムカついてきた。胸が熱くて苦しい。悠真のことぶん殴りたい気持ちだ。
高橋 悠真 「俺の好きな人誰か気になる?」
水瀬 楓 「いやまったく。てかもうこの話終わろ。つまんない」
高橋 悠真 「えー、わかった」
※
一条 湊 「あれー?楓元気なくね?どうしたよ?」
俺の一個前の席にいるのはもう一人の幼馴染の一条 湊だ。ピアスつけてるしちょっとチャラい見た目をしているがノリがいいからか一緒にいてかなり楽しい。幼馴染の二人と行く高校が被るとは、それに湊とは同じクラスになるなんてすごい偶然だ。
水瀬 楓「疲労でハゲそう…」
一条 湊「あはは!んーじゃあさ、気分転換を込めて今日の放課後どっか遊びに行かない?」
水瀬 楓「行こ」
一条 湊「返事早いなw」