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MENおん少ないけど個人的にめちゃくちゃ好きで、この小説も本当に最高です……!いいね2000にしておきます!
今まで山本さんの小説こっそりと見てました、、、(なんかすみません:;(∩´﹏`∩);:) 毎回良すぎるんだよなぁ、、、 これからもずっと応援させて頂きます📣 そしていいね500にぶち上げておきますね♪
「いっぱい取れたねぇ」
menが俺のもつ袋を見ながら言う。
「うん。まぁほとんどおらふくんにあげちゃったけどね。」
ぼんさんとおらふくんとまた別行動になって、どこに向かうでもなく、二人で歩いていた。
「まー、あの量持ち運ぶのは無理だしw」
「そーだねw…men欲しかったやつあった?」
「んーいや、特には….あ、パズルは面白そうだなって思った。」
「あー…これ?」
いくつかある景品の中からそれっぽい箱を取り出す。
「そうそうそれ…って、いつの間に取ってたの?!」
「いや、ぼんさんと話してる時に。」
和風建築の立体パズル。なんかmenらしいな。
「結構重そうだから難しいかなーって思ってたのに…流石だね。」
軽く頭をポンポンと撫でられる。
「ん…別に、こんくらい余裕だし。」
ちょっと恥ずかしくて、なんか強がったみたいな返事になってしまう。
素直になれないな、俺。
いつもあんまり思ってること伝えられないし、menには気を遣わせてる気がする。
ほんとはいろいろ思ってるのに。
言葉にできないから、つたえられない。
「そういえばさ、さっきぼんさんが言ってたんだけど、このあと花火あるらしいよ。しかも結構派手なやつ。」
「ふーん。あんまり花火見たこと無いかも。」
「…じゃ、人があんまりいないとこ行こっか。」
「…?うん。行く。」
花火見るなら人がいないとこより高いところとかの方がいい気がするけど…
まぁ、いっか。
高いところ近くに無いかも知れんし、それで言ったんだろうな、たぶん。
「ん、この辺でいいかな。」
「どのあたりに花火が上がるの?」
「えっと…あっちの鳥井の方らしいよ、確か。」
「へぇ…写真とか撮るなら映えそう。」
「撮る?」
「…撮ろっかな。」
なんか、思い出形に残したいし。
「いいじゃん。ま、俺は撮らんけど。」
「まぁ、なんとなくmenはあんまり撮らなさそうなイメージあるわ。」
「そーだねぇ…まぁ、撮れるのってワンシーンだけだから、詳しいことって残せないかなーって。」
「….見て、思い出せばいいじゃん。」
「….確かにそうね。」
「…それに、見てすぐに分かるような写真ならいいでしょ?」
menの手を取る。
俺は、言葉にできないから。
menのことをどう思ってるかがこれで伝わればいいけど。
「…おんりーちゃん、てっきり恋人繋ぎとか恥ずかしがるタイプだと思ってた。」
「…恥ずかしいけど、この辺人いないし。」
「…ツンデレだなぁー」
「…ツンデレじゃないし。」
「…これ、写真撮っていいの?」
「?うん。」
そのつもりで繋いだ手だ。
「…撮ったら離しちゃわない?」
不安げな顔。いつもは見れない表情。
「…離さないよ。」
ギュっと、強く握る。
これで、伝わったかな。
安心させられたかな。
「.,.ん。よかった。」
menが軽く握り返してくる。
なんか、自分の気持ちに応えてくれたような、気がした。
ヒュルルルル….バァーーン
「あ、花火始まったね。」
「わぁ…綺麗。」
すごく綺麗だった。
ここまでおっきいのは初めて見た。
あまりに綺麗で、写真のことなんて忘れて眺めた。
「…おんりーちゃん。」
「..ん、なに?men」
ヒュルルルル.,..
「…いつもは言えてないんだけど、俺は、おんりーちゃんのこと─────」
バァーーン
「.,.ん?ごめん、聞き取れんかった。」
花火の音と被って、何も聞こえなかった。
「…いや、なんか言い直すのも恥ずかしいから、いいや。」
「え?なにそれ気になる。」
「い、いや、ほんとに。いつか言うから。」
「気になるなー」
「絶対いつか言うから、ね?」
「…うん。」
無理やりはぐらかされた。
「….じゃあさ、」
ヒュルルルル…
「俺からも一ついい?」
「ん?なによおんりーちゃ───」
恥ずかしくてこんなこと、今くらいしかできない気がするから、
「….ん。」
menにキスをした。
パァーーン
ゆっくりと顔を離す。少し赤いmenの顔がある。
「…いっつも、こ、言葉にできてないから。」
「…へ?いま、おんりーちゃんから…え?!」
「….好きだよ。menのこと。」
「…うん。俺も、好きよ。」
そういって、menが顔を近付ける。
今度は深いキスをした。