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「えー、コイツ野郎かよ」
「意外と行けるかもよ?行ってみたら?」
「お前はバカか」
「俺だったら行けるけどな」
ーーーーーーーーーエースーーーーーーーーーー
「ん…?」
目が覚めた、ここはどこだ…
暗くてジメジメしている…どこかの地下だろうか
「あれっ、起きた?」
「あ、起きたか」
「ここはどこだ?」
そう言うとめんどくさそうに視線を上に向ける
「んなことどうでもいいから気にすんな」
「気にするだろう」
「気にしないの」
聞いても無駄そうだ
「私以外にここに誘拐した人は?」
「あ?あー…」
「うるせぇなお前ほんと… 」
「黙っとけばいいんだよ」
うーん、困ったね
この様子だと恐らく私以外にも誘拐されている
さっき微かに聞こえた話の内容的にトールかハク、ハート…ミルもありえるか
ハクだった場合少し不安だ
トール、ミルならなんとかなりそうか…
ハートは大丈夫だろう
さて、私は今視界は遮られていないし
ただ椅子に縛られているだけ、か…
「オイ、お前」
「来い」
「おや、もう出してくれるのかい?」
「なわけねぇだろ」
このままいてもなにも進展はなさそう…か
「…は?」
「ハハ、やっとお怒りか?」
「あ”っ…あるじさまっ…!」
「ハク!」
「ハハハッ!さっきまでの余裕はどうした!」
クソ…
「いだッ…!いたいッ…!やだ…ッ」
考えている時間もない…
「ハク…少しだけ我慢してね…」
…とりあえずあいつのナイフを…!
「失礼…ッ!」
「はっおまっ」
よし…縄は解けた
「おい!何勝手に!」
まずいかもな
7人…なるほど
圧倒的不利だな
この状況で戦うほど馬鹿ではない
今は私に人が集中している
つまりハクの所へ走ってハクを連れ出せば
勝算はある…!
「主様ッ!来ちゃダメですッ!!」
……は?
「あ 」
「主様ッ!」
まだ人がいたとは…
流石に正面から真っ直ぐ刺されてしまっては…
「ちょっと…何してるんですか…」
「私達の主様を傷つけるだなんて!」
「ハ…ク、?」
「主様、私にお任せ下さい…!」
「戦闘は苦手ですけど…」
「主様だけは、守ってみせます!」
緊張からの解放からか、力が抜ける
「だめ、だ…」
そうして私は、意識を手放した
ーーーーーーーーーーハクーーーーーーーーーー
…主様の手前、かっこよく言ったはいいものの…
「全く勝てる気がしないです…!」
もう泣きそうですぅ…
「おい、大人しくしろ」
あ、銃構えてる…
「ちょ、ちょっと!?そんなモノ向けないでくださいよ!!」
パンと乾いた音が鳴る
「ひあああっ」
怖すぎます!!
「おっおいまて!」
「待つわけないでしょう!? 」
うう…このまま逃げ切れる気はしないですね…
主様もいますし…
誰かいないかな…
ハート辺りだと嬉しいですけど…
あ、そういえば
私と主様以外にも捕まってたりしますかね
「めんどくさいなぁ…」
「え…何、Uターンしてく…」
「はいはいごめんなさーい!通りますよー! 」
「あ…お、おう…? 」
こうやって堂々と行けば案外行けるんですよね
はぁー!もう疲れました!走れないかも!
「あ」
「あれ、ハクじゃん」
「ってマスター…!?」
主様見つけた瞬間檻へし折ったよ、今
「ちょっと持っててもらってもいいですか?」
「お前マスターを物みたいに…!」
「そんなこと言ってる場合じゃないです」
この調子だと他の人たちも捕まってそうですね
「ハートさんあっち側探してください!」
「ああ、分かった…?」
不安だけど
「家族が居たら連れてってください!」
「ああなるほど、わかった、任せろ 」
ーーーーーーーーしばらくしてーーーーーーーー
うーん、中々見つからないですね
「見つけたぞ!」
えー、羨ましいです、ね…?
やばいですね!?
見つかっちゃいました!?
「もう走れないんだけど…!!」
あれ、今銃の音…
もしかして私ヤバいですか?
うう…あと少し?だったのに…
「ハク、助けに来たよ♪」
「ミルさん!?」
めちゃくちゃ頼もしい人来ましたね!?
「やりたいことはわかったよ、探そっか」
状況の把握早すぎですね!?
ーーーーーーーーーハートーーーーーーーーーー
流石にキツイ…
マスターを抱えて走るのもわりと限界…
「…ん」
「マスター…?起きましたか?」
「はっ、私…!」
「すまない…!」
「いえ、お気になさらず、マスター」
「…えっと…」
「…ハート?」
あ
「は、ハートの兄です」
「…ハートは無事かい?」
「はい、ピンピンしてます」
「よかった…」
「とりあえず逃げましょう!」
「ああ…!」
ーーーーーーーーークローブーーーーーーーーー
うーん、なんだかみんなバタバタしてるなぁ
「おい!ガキ!」
「何?僕のこと?」
「それ以外ないだろ…!」
「ふーん、そう? 」
「君は僕より年上だって証拠はあるの?」
「は…?」
「言えないんだね」
「じゃあ僕が君より年上かもしれないでしょ?」
「あ…?」
「う、うるさいクソガキが!」
「黙れ!」
「う”ッ…」
急に殴られた
なんで?
「イライラさせやがって…!」
「うぐッ…」
流石に、痛いな…
「う”ッ…お”ぇ”ッ…ゲホッ…」
「汚ぇなぁ…」
「はぁー…ッ」
やば…いかも…
「あー…クローブ?大丈夫か?」
「とー、る…?」
「うん、そ」
「なっお前…ッどうやって…!?」
「あー…なんか、まあ」
「どうでもいいだろ」
素早く縄を縛り付けていくトールを僕は呆気にとられながら見つめることしかできなかった
「よし、できた」
「行くぞ、クローブ」
「うん… 」
ーーーーーーーーーーミルーーーーーーーーーー
「ねぇハク〜」
「なっなんですか?」
「多分他の人たちはみんな出てるから」
「合流するよう努力した方がいいんじゃないかな」
「な…なんでそんなこと分かるんですか…!?」
「うーん、先住猫の勘だよ」
ホントに勘だけどね
あの子たちはそんなに弱い子達じゃない
「巻けた、かな」
とりあえず最優先であろうハクは回収済み
次は…クローブ、かな
「クローブを探そう」
「はっはい!」
ーーーーーーーーーエースーーーーーーーーーー
ううん…身体中が痛む、が…
走るしかない…
「マス…エース、さん?」
「ん、何、かな」
「ほんとに大丈夫ですか?」
「ああ、また担がせるわけにも行かない 」
「別にいいんですけど…」
「君は優しいんだね」
ーーーーーーーーーハートーーーーーーーーーー
マスターが可愛い
いや…こんなこと思っちゃ行けないんだろうけど…!!
可愛すぎる…!
好き…!
「君は優しいんだね」
「へっ?」
「そっそうですかね!?///」
「えへへ…!///」
って…まずい
こんな事してる場合じゃなかった
「とりあえず他の者と合流しましょう」
「ああ、そうだね」
ーーーーーーーーークローブーーーーーーーーー
あーもう…何、何なの…
身体が思うように動かない…
「あー、クローブ?大丈夫か?」
「身体が…動かなくてイライラする」
「あー、頑張れ」
「薄情 」
「そうかもな」
あれ
「ねぇトール」
「ん」
「あれミルとハクじゃない?」
「え」
「ホントだ」
よかった、とりあえず2人はぶ、じ…
「…クローブ?」
「…安心しろよ、クローブ」
ーーーーーーーーーーミルーーーーーーーーーー
「あれ、トール達じゃーん」
「あ…ほんとだ…!」
「やっほー」
「お前らなんでそんなお気楽なんだよ…」
そうかなぁ
「うーん」
「だって残りはマスターとハートでしょ」
「多分無事でしょ〜」
「まあ…確かに…?」
「あれ…クローブ君…気絶してる?」
「ああ、多分安心して、な」
「それはよかったです」
「それじゃあ」
「多分私たちがここにいる方がハイリスクだし」
「早く出ちゃおっか」
「それもそうだな」
歩いてもいい、けど
急ぐに越したとはないね
「まだ走れる?」
「た、多分…!」
「行ける、最年少舐めんな」
「ふふ、頼もしいね」
ーーーーーーーーーーハクーーーーーーーーーー
…しばらく走ってますけど…
「…出口、なくないですか…?」
「思った」
「やばいかもね…」
ああ…ミルさんのいつもの自信がないです…
大分ヤバいやつですこれ…
うーん…
とりあえず走りますけど…!
「あ、れ…?」
今、床が…
「ハク!?」
あれ…これ、やば______
ーーーーーーーーートールーーーーーーーーーー
…え
何、落ち、た…?
「ミル」
「…私にも分からないよ…?」
「俺らも落ちる?」
「流石にハイリスクすぎないかな…」
「ん…あれ」
「あやっと起きた…」
「あれ、僕寝てたの?」
「呑気」
「まあまあ、とりあえず出口を探そ、う…」
「ん?ミル?」
「と、トール!伏せて!」
え
あ、やば
ーーーーーー ーークローブーーーーーーーー ーー
目の前で銃の乾いた音が響く
「……え」
「うそ、トール…?」
「やだ…トール、嘘でしょ…?」
「ああああいだいぃ…」
「うわっ!?」
「何、俺が死んだかと思った?」
「別に! 」
「ちょっとお二人さん…」
「そんなことしてる場合じゃないよ!?」
「やべっ」
…ちょっとまって
多くない?
「あーもう俺らも降りるぞ!」
「で、でも!」
「しょうがないだろ!どうせこのままだと全員死ぬ!」
「あーもう君はいつも…!」
そうして僕たちは飛び降りた
ーーーーーーーーーハートーーーーーーーーーー
ここはホントに何処なんだ
あれ、あそこに倒れてるのって…
「ハク!?」
「ハク…!無事だったのか!」
「いやあれ無事ですかね!?」
「…ハク、ハク起きろ」
「あ …ん…?」
よかった、意識はあるんだな
「って…あれ、私落ちてそのまま…?」
「ハク!ハート!上!」
「「へっ?」」
ドサッと何かが落ちてくる
「いったぁ〜…」
「ちょ…動けねぇ…!」
って…アイツらかよ!
「ああ、みんな無事だったんだね」
「おい!見つけたぞ! 」
「どうやらみんなの無事を喜んでいる時間は無さそうですね」
「また走るんですかぁ…!?」
「ふふ、あと少し、頑張ってね」
「そんな悠長なこと言ってる場合じゃねぇぞ!?」
「おや」
うるせぇなこいつら…
…ここは地下、なら上がらなくては
上がれそうなとこ…
みんな疲れてるし流石に壁は…無理か?
マスターやハクは撃たれてるし…
まあそんな考えている時間もない
「とりあえず走るぞ!」
「はい…」
「ああ」
「そうだね〜」
「うん」
「うぃす」
随分気の抜けた連中だな
ーーーーーーーーートールーーーーーーーーーー
うーん、しばらく走ってるけど
上がれそうなとこねぇな
みんな結構限界だし…
まあただ死んだりは無さそうだし大丈夫か
ううん、難しいな…
追ってきてはいるけど遅い…?
「…あれ?マスターとハクは?」
え?
「嘘だろ?」
「と、とりあえず戻るぞ!」
もしかするとマズイ…か?
「…ッ!?」
え…あれ
「あ…みなさん…」
「おい、ハク、何があった」
「それ、誰に…?」
毒だったみたいです、そう聞こえた瞬間全身の筋肉が強ばるのを感じた
「えっと…私は大丈夫なんですけど…」
「主様が、少し危ない…かも…っ」
「ハク、泣かないで」
「大丈夫、マスターなら大丈夫だから、ね?」
「う…っ…うぅ…ひぐっ…」
…あれ、そういえば
俺も撃たれた、よ…な
「あ 」
足の力が抜ける
「トール…!?」
「あ、そうだ…トール、も…さっき」
「おいクローブ、それは本当か」
「ほんと…だよ…っ」
「なくな、よ…俺 は大丈夫だから…」
「喋らないで、トール」
…あれ、視界が…ぼやける…
ーーーーーーーーーミルーーーーーーーーーーー
…やばいかもしれないね
ハクもいつ倒れるかわからないし
打たれてないだけで私達も危ないし
とりあえず…マスターを探し出さないと
「絶対にはぐれないようにね」
「ここに留まるのは危険」
「マスターを探し出そう」
「…その目隠しを付けたまま舐めプするんですか?」
「言うねぇ、わかった外すよ」
「それなら安心できそう、ですね…」
「慢心は身を滅ぼすよ」
「それもそうですね」
「え、み、ミル…目…え?」
「ああ、説明はまた今度、ね」
うん、少しは気配も読めるかな
「ここからは私が指揮を執る」
「それで私って言うの…慣れませんね 」
「うるさいな、私はもうこれがデフォルトなの」
「と…とりあえず早く行くぞ」
さて、うん
「あっち」
「え」
「わかりました」
多分、合ってる…かなぁ…?
大分自信ないかも…
「ビンゴですね」
「気も失ってないです!」
「主様!」
「あ…迎えに来てくれたんだね 」
「ありがとう…感謝するよ」
よし、上々だね
「それで…抜け出す方法なんですけど」
「多分…出口はないんです」
…うん、そんな気はしてたなぁ
「じゃあ、どうしたらいいのさ…?」
「壁をぶち壊します」
「「「え?」」」
「おや…まあそうなるか…」
「さっき役立ちそうなものは拾ってきました」
この子…少し昔みたいになってる…
「それで…」
「出来上がったものがこれです」
「3秒前ってとこですかね」
「え、おいまてお前」
「おや…」
みんなが動き出した瞬間とんでもない轟音が響く
「穴、開きましたねっ!」
「…空いた、けど…」
クローブ君の言いたいことすごいわかるな
多分みんな思ってるね
(((これで出れちゃうの…?)))
「わ、わーい!一番乗り〜っ!」
「まちなさい、危ないかもしれないから…!」
「うーん、なんかもうちょっと二、三転くらい欲しかったなぁ」
「しょうがないですよ…」
ーーーーーーーーーあると。ーーーーーーーーー
長い!でも私結構好きです!
ラストもうちょっとどうにかなったかな?とか思いつつ…
ちなみに今度全員死ぬか1人だけ残る絶望小説でも書こうかなぁとか思ってます
あとちょっと自分の好きな作品の書こうかなとか思っちゃったりね
多分書きやすいのはプロセカかなぁ
ちなみにまふゆちゃん推しだよ
関係ない話失礼
おつ〜