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重い瞼と頭を起こす。
手錠をかけられた腕、首には首輪が嵌められ、シャツもパンツも無く真っ裸。
?「♪〜」
us「…!」
us「gtさんっ!!」
何の迷いもなく、俺は彼の名を呼んだ。
…でも、
俺が知っている優しい彼は、もうここにはいなかった。
パン…パン…
us「gt…さ…ん?」
gt「あぁ、起きてたんだ」
女性の裸を持って、ナニをしているの?
gt「見て分かんないの?DT?笑」
?「ンー!!ンン!!!」
gt「あぁうるさいな…」
gt「静かにしてたら、男を殺してお前を生かしてやるって言うのに」
自分のモノを抜くと、彼は俺に向かってゆっくりと歩み寄る。
gt「聞きたいことがあるんだけど」
目の前まで来ると、その場でしゃがみこんで目線を合わせた。
gt「誰?」
gt「なんで俺の家に来た?」
gt「この女の知り合い?」
近くで見ると、彼の美貌はより引き立って見える。 毛穴1つ無い綺麗な肌に、思わず息を呑んでしまう。
gt「俺の顔になんか付いてる?笑」
us「好き…」
gt「…は?」
us「大好きなんだ…貴方のことが」
us「だから…」
us「辞められなくて…家の中に入っちゃって…」
gt「…」
何処か雄々しくて、仕草も目つきも目を奪われていく。
こんな状態になってまでこんなことを考えてしまうなんて…
gt「…辞められないって、どういうこと?」
us「え…と…」
us「……………び……こ…うする…のを」
gt「尾行?」
gt「つまり、ストーカーってこと?俺の?」
…
沈黙が続く。俺達は見つめあったままだけど、口は一ノ字に結んだままだ。
しばらくすると、彼は頭をかいて上目遣いでこちらを見た。
gt「…そう」
gt「ならいいや」
彼は音もなく笑った。
唇だけがゆっくりと裂けるように持ち上がっているのに、目はまったく笑っていない。
床に転がっている包丁を手に取り、女性の方に向かっていく。
女性の口テープを取り、女性の後ろに回り込んで首を絞める。
?「ぎゃああああ!!!!」
us「…え?」
何の前触れも躊躇も無く、女性の首に刃を突き立てる。
?「辞めてぇぇ”っ!!!」
?「なんでこんな事するのっ!!?ねぇっ…!!gtちゃん!!」
?「私達…沢山愛し合った仲でしょ?」
?「ねぇっ…!!」
gt「愛し合った?…はは、笑わせるな」
gt「俺達は愛人の関係だろう?」
?「っ!?」
?「な、なんで…それを!?」
gt「相手のパートナーさんやご子息さんの事なんて、俺の事に夢中で考えたことなかったよね」
gt「そんな素敵な関係を持っているのにも関わらず、俺のことになるとバカみたいに腰振ってたのすっごい面白かったよ笑」
us「…」
よぉく目を凝らせばわかる。
俺が長年の間、恨んだ感情を芽生えさせたあの女の顔にそっくり。
すっぴんで肌も黒かったし、金色の髪の色も血で染められていて視認出来なかった。
ブチブチブチ…
女「あああああ”っっ!!!?」
gt「気に入ったよ。この女を殺す代わりに、お前を生かしてあげる」
gt「本当は女を生かしてやるつもりだったんだけどね」
血管が浮き上がるように首を持ち上げて、顎の先っぽから身を剥ぐ。
女は顔が青ざめ、鼻水か涙かでもう地獄絵図。
ビチャビチャと顔が返り血に染まってゆく。
gt「もし脱獄でもしよう者なら、お前もコレと同じ目に合わせてあげる」
女性は、もう息はしていなかった。
用を済ませたのか、彼は女性の死体を床に投げ俺に歩み寄る。
gt「分かったか?」
gt「…ふふ」
その笑みは俺に向けられているはずなのに、どこにも焦点が合っていなかった。
笑うという行為だけを、どこかで見てきて真似ているかのように。
gt「生き地獄を味わせてあげる」
1週間後…
us「…」
gt「よっ」
us「っ!?」
gt「もう1週間経ったけど、気分はどう?」
us「ンーー!!んん…!!」
gt「…あぁ、貼ってるから喋れないか」
ベリベリ…
us「ぷはっ…はぁ…」
us「こ…ここから出して!!」
gt「何で?」
us「ジメジメして血の匂いで苦しくて、空気が気持ち悪いの…」
gt「地下室なんだし当たり前じゃん」
gt「飯も与えてるんだし、それくらい我慢して?」
us「い、いや…嫌だ…」
us「せめて…別の部屋で…」
gt「チッ…」
鈍い音と共に、そのまま頬へ叩き込まれる。
us「ああっ!!!」
その拳はまるで雷のようで、一瞬で振り下ろされていく。
理性の糸が切れたのか、その腕は抗いようもなく何度も振り抜かれた。
us「あ”ぁあっ!!お”ぁあっ!?」
gt「たく…その顔ももう見飽きたっつーの」
gt「もっと別のにしろや」
us「ご…ごめ”な…さ…い」
gt「…?」
ジャァァァ…
gt「うっわ最悪…」
gt「もー…男は女と違って横に飛び散るから嫌なんだよ」
gt「全く」
gt「仕方ないな…」
us「うぅ…」
タイルの冷たさが足裏からじわりと伝わり、わずかな緊張を残したまま冷たさが髪を伝う。
gt「ここはシャワーの出もいいでしょ?」
us「いやっ、あぁ…」
us「冷たい…冷たいよぉ!」
gt「手邪魔、洗えないでしょ」
gt「どいて」
us「な…なんでこんなことするの」
gt「お前が漏らしたからだろ笑」
gt「わざわざ風呂場まで運んでやったんだから、むしろ感謝してほしいよ」
ブチュッと頭から何かが落ちてきた。
gt「自分で洗って」
us「…うん」
us「………」
us「あの……」
us「俺の事……覚えてますか?」
gt「?」
【第2話】~完~