「眠くなっちゃったんだけど、今から一人で寝るの怖いから手握っててくれない?」
「…え?」
「い、いや、だめならいいんだけど…」
「あ、いや、全然それくらいならいいですけど…」
びっくりしただけ。
だって、ぼんさんがそんなことを言うなんて。
「いい?じゃあもうここで寝ちゃっていい?」
「い、いいですよ。明日はそこまで早く起きる用事もないですし…」
「ん…じゃあ寝る…」
そういってソファーに横になる。
あ、そっか、さっきホットミルク飲んだから眠くなっちゃったのかな。
「…ドズさん。」
「ん?なんです?」
「…明日、どっかラーメンでも食いに行きません?」
「いいですよ?でも急にどうしたんですか?」
「ん…なんとなく…?」
「…そうですか。」
どうしたんだろう。
「….最近、ドズさんと出かけたりしてなかったし」
ああ、そういえば最近はあんまりできてなかったか。
でも、今までこんな風に言うことはなかったのに。
「…そうですね。」
「….ドズさんのこと一人占めしたい。」
「え?」
「…ドズさん…俺は….」
「…ぼんさん?」
寝ちゃった。何だったんだろう。
でも…最後何か言いかけてたような…
寝返りうったら危ないから、サングラスをはずすと、ぼんさんの目から涙が頬をつたっていった。
涙を手で拭って、もう寝ているぼんさんに話しかける。
「…いつかぼんさんと手をつないで一緒にどこか行きたいですね。」
お互いの手の指を絡めたまま、
僕たちは深い眠りについた。
コメント
1件
マイリス失礼します……はぁ((瀕死