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魔力結晶の子

2

2022年08月05日

異種族主×従、たまにリバ。
だいたい全部小説執筆AI「AIのべりすと とりんさま7.3B V3」に書かせました。YESシンギュラリティ。

#創作#一次創作#BL#AI
数本足

数本足

「にぃに、あそぼぉ」

幼いくーちゃんが私のお腹にぎゅっと抱きついてきた。

「ふふ、くーちゃんは今日も元気だね」

「うん!」

私はくーちゃんを抱っこしてベッドから立ち上がると、窓の外を見つめた。

外では雪がちらほらと降り始めていた。

「くーたん、ちょっとさむさむ……。にぃにとぎゅーする!」

そう言って私にしがみつくようにしてぴたりとくっついた。

「いいよ。おいで」

私が両手を広げると嬉しそうな顔をしたくーちゃんは勢いよく飛び込んできた。

「にぃに、ぬくぬく……」

すりすりと頬ずりをするくーちゃんはとても可愛い。

くーちゃんは産まれたての結晶の子。言わば魔力の塊だ。そんな魔力の結晶とはいえ幼い子。子ども体温なので大人からすると暖かい。

「ふふ、くーちゃん」

私は騎士家の異端児、と呼ばれて過ごしてきた。

幼い頃から魔法に憧れて、研究に明け暮れていた。学舎では魔法に関する成績優秀者として表彰され、首席で高等部を卒業した。家では腫れ物扱いだった。

両親からは期待外れだと失望されたが、現在王城で近衛兵の長として働いているおおらかな兄だけが優しくしてくれた。

少し寂しかったのかもしれない。学舎高等研究部に所属すると同時に勘当同然に家を飛び出して、王都の隣町で叔父の所有していただだっ広い邸宅を譲り受けたことが。私は結晶生成と結晶生物の顕現を試みたのだ。

その結果生まれたのがくーちゃんである。

厭世的な私の魔力から生まれたとは思えないほど甘えんぼう。だけど私はそんなところも含めて、くーちゃんが可愛くて仕方がないのだ。

すうすぅと寝息を立てるくーちゃんをベッドに横たえて頭をひとなですると、彼の柔らかい髪をすくように指を通す。さらりとした手触りが心地よい。私と同じ色の髪、紛れもなく私の魔力から生まれた存在であることを物語っている。

「くぁ……にぃに?」

「ごめんね、起こしてしまったか?まだ早い時間だからもう少し眠りなさい」

「ん……うぅ、くーたんおきちゃった、ぎゅーして……」

眠たげに目をこすりながらそう言うくーちゃんをぎゅっと抱きしめる。

私は彼をだっこしてそっと揺らす。ゆらり、ゆりかごのように揺れているうちにまた彼は夢の中へと旅立っていったようだ。

現在時刻は朝6刻。8刻になったらくーちゃんを起こして朝食にしよう。登りかけた朝日を眺めつつ私は朝の支度を始めた。

さて。魔力の結晶から生まれた子はもはや幼児そのもの。とても甘えたで少しわがままで可愛い生き物だ。

私のくーちゃんは、私からの溺愛を受けながら素直で無邪気で明るくて愛らしく育った。

生後2週間、見た目と知能は3歳児並だ。

「くーちゃん、よしよし」

「んー……にぃに……?くーたん、またおやしゅみしてた……んふふ」

くーちゃんのお名前は「クライス」君だ。

だが私がくーちゃんくーちゃんと呼ぶのでくーちゃんも一人称が舌っ足らずに「くーたん」になった。本当に可愛い。初めて聞いた時は失神するかと思った。

「おはよう、くーちゃん」

「おはよぉ、にぃに。……むぎゅして……」

「いいとも、おいで」

ぎゅっと抱きしめるとぐりぐりと頬擦りしてくるくーちゃん。

「くーちゃん、今日は何をして遊ぼうか?」

「えへへぇ、にぃにのけんきゅー、おてつだい!」

くーちゃんは魔力の結晶から生まれた存在。つまり彼の体は魔力で構成されている。まだまだ不可解な存在故に、調べなければならないことは山積みなのだ。

「そうだね、じゃあまずはご飯を食べようか。その後一緒に研究部屋に行ってくれる?」

「うん!いく!」

「よしよし」

私はくーちゃんの柔らかな髪を撫でてから朝食の準備に取り掛かった。

「今日の朝ごはんは、くーちゃんの大好きなたまごサンドイッチだよ」

「えへへ、やったぁ!」

「先にお着替えしておいで」

「はーい!」

とてとてと駆けていく後ろ姿を見送ると、私はキッチンに向かう。今日は紅茶ではなく珈琲豆を取り出してミルにかける。ごりごりと魔力で豆を挽いてサイフォンにかけていると、背後からぽてぽてと歩いてくる気配。

「にぃに、おきがえできた」

振り返るとくーちゃん。しっかりお着替えもできるようになっている。首元にお揃いのループタイをつけてあげると嬉しそうにはにかんだ。

「うん、よくできました。さ、座って」

「はぁーい」

椅子に座って足をぷらぷらさせる仕草もまた可愛らしい。私は出来上がったばかりの珈琲をカップに注ぐと砂糖を入れてかき混ぜる。くーちゃんのカップは温めたミルクとコーヒーを。

「くーたん、きのうおぼえた!それ、かふぇらてでしょ!」

「正解」

「くーたん、これすきなの」

私が微笑んで頭をなでてあげれば、くーちゃんはにこにこする。

「たまごさんど、ちょーだい」

「はいどうぞ」

「いただきまぁす」

目の前にたまごサンドを置いてあげるとくーちゃんは嬉しそうに微笑んだ。「おいしいねぇ」

「うん、美味しいね」

はむはむと綺麗に食べるくーちゃんが愛おしい。

「にぃに、たまごさんどすき?」

「好きだよ」

「くーたんもすきぃ、おそろい!」

中身のない会話がこんなにも幸せだなんて、今まで知らなかった。私も随分変わったものだなぁと思う。

「お野菜も食べてね」

「くーたんね、さらだすきぃ」

「いい子だね。くーちゃんぐらいの歳の子はみんな野菜を嫌がるんだ」

「おやさいおいしーよ?しゃきしゃき、あまくって」

「そうだね。好き嫌いがないのはいいことだよ」

「えへへぇ、くーたん、たまごさんどとさらだしゅき……、にぃにのこと、だいしゅきっ!」

にぱっと笑うくーちゃんを私はぎゅっと抱きしめた。

「私も大好きだよ、愛してる」

「んふふぅ、くーたんしあわせぇ……」

「私も、とても幸せな気持ちになるよ」

この子が私の元に生まれてくれてよかった。心の底から思う。

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