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いよいよ、末太郎たちは鬼ヶ島にたどり着きました。山の上にそびえる鬼ヶ島は、真っ黒な雲に覆われ、どこか不気味……
だけど、よく見ると入口の看板にはこう書かれていました。
“ようこそ!鬼の笑い封じテーマパークへ”
《……なんかダサいな。》
末太郎は思わずツッコミを入れました。
すると、入口の門がぎぃ〜っと開き、中から声が聞こえてきます。
{ようこそ……ここを抜けたければ、“笑わずに最後まで進むこと”だ。}
【笑わずに……?そんなん無理やん!】
小島ザルが、頭をかきながら叫びました。
佐野犬は、すでに肩をぷるぷる震わせています。
[落ち着け。感情を制御しろ。]
良キジは冷静に構えます。
末太郎はポケットのいちご大福をぎゅっと握りました。
《よし、これで元気チャージや!》
ぱくっと一口食べた瞬間……
あまりの美味しさに、顔がとろけて笑ってしまいました。
{ブーーッ!笑ったからアウト!}
ドンッ!と地面が動き、迷路のような道が現れました。
《うわぁっ!?こ、これが“笑いの迷路”か!》
中には、鏡に映る自分の変顔、すべるバナナの皮、そして、よしこばぁの変なダンスの幻覚まで……。
佐野犬も小島ザルも良キジも、次々に爆笑してしまいます。
【もうアカン!腹痛い〜!!】
《あかんあかん!真顔や!真顔キープ!!》
果たして、末太郎たちは“笑いを封じた迷路”を突破できるのか……!?