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『呪術廻戦の世界に転生した太中』
中也side
………………………………………ち……や!ちゅ……や!!
「ン……」
五月蝿ェ……
「中也!」
上を向くと太宰が必死に冷たくなった俺に抱きついているのを見た
周りを見渡すと敵の死体が山ほど倒れておりあたり一体荒地になっていたそして身体全体でジクジクと痛み続ける傷そして真っ赤な服
あぁそうか俺は……死ぬのか
「だ…ざい」
口を開くと直様血が飛び出した
俺が目を覚ました事に気づいた太宰は必死に死なないでとか喋らなくて良いからとか兎に角生きてほしいと言うことは分かる事を何回も祈るように繰り返した
けれどもう手遅れなのだ、汚辱で力を使い切った体には生のエネルギーは1mmも残っていない、俺がこんな風に少しでも動く力が残っているのが奇跡だろう。
それは太宰も分かって居るはずだ。けれど俺に縋るように涙を流していた。そろそろ視界が暗くなってきた、力が尽きる前に言わなければ俺の最期の言葉
「太宰…俺をゴフッ人間として…死なせてくれて…ありがとぅ」
今残った力を全て振り絞り太宰頬に腕を伸ばし、笑った
太宰は目を見開きまた泣いた。
視界が狭窄する。あぁ本当に皆有難う、俺に優しくしてくれて、助けてくれて、寄り添ってくれて……
中也の綺麗な瞳が固く閉じられた。