「今日やっていく企画は、リアルな世界でマインクラフトー!」
今日はちょっと覚悟を決めてから撮影を始めた。
たまたま見つけたこのMod。
リアルになるのはブロックだけじゃない。
空も、太陽も、そして月も。
思いついてしまったこの作戦。
我ながらちょっと遠回りだと思う。
まぁおらふくん天然だから知らない可能性もあるし。
今日こそ言ってやる。
文豪の力を借りて想いを伝える。
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やっと夜になった。
いつもならすぐに感じるけど、今日はなんだか長く感じた。
月が見えた。今だ。
「ねぇ、おらふくん」
「ねぇ、おんりー」
かぶっちゃった。
「あ、ごめんおらふくんいいよ」
「え、あぁ、ありがとう。えっと…」
なんだろう。
「えっとね」
もしかしてばれちゃったかな。
「その…月が綺麗だね。」
あ。
先に言われちゃった。
ごまかさないと。
「…そうだねぇ。やっぱり影Modはすごいねぇ。」
でも俺だって言いたかったんだから。
「あ…う、うん、そうだね。」
かっこよく返させてもらう。
「ねぇおらふくん。」
俺だって調べた。
「ん?なに?」
言いたかった返し。
「今ならきっと手が届いちゃうね?」
分かってくれたかな。
「え….」
わかってくれたみたいだな。
「おらふくんもお洒落なこと言うね。」
「お、おんりー知っとったんやね」
「うん。知ってたよ?ところでおらふくん。」「ん?」
「月が綺麗ですねの意味知ってて言ったんだよね?」
「っ!…うん….。」
「なら、俺の返しも分かってくれたんだよね?」
「うん。もちろん。」
「じゃあ..これからもよろしくね?」
「もちろん!」
「じゃあ、飲み物取ってくるね。」
「あ、うん。俺もなんかとってこよかな。」
「じゃ、ミュートするね。」
「はーい。」
気を張りすぎた。すこし疲れた。
独り言がこぼれそうだ。
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