「….?」
目が覚める。なにかがいつもと違うことに気付く。
それが何なのか分からない。
いつもの自分の部屋。
でも、決定的に違うところ。違和感の正体。
それは───
ガチャ
「あ、おんりー起きたん?おはようさん。」
「え、あ、おはよ…?」
「おんりーちゃん珍しく遅いじゃん、昨日遅くまで配信しちゃった?」
「いや、そんなことは…」
「ドズさーん、おんりーちゃん起きたよぉ!」
「ほんとー?ちょっと待って、今朝ごはん持ってくねー」
「あ、はい…」
「どーしちゃったの?まだ寝ぼけてる?」
「い、いや…」
ドズル社メンバーが一つの家で暮らしていることだ。
なんでこんなことになってるんだっけ。
というか、自分はなにをしていたんだっけ。
ふと、今日は何日かと思って、カレンダーを確認しようとするけど、カレンダーが見当たらない。
「ぼんさん、今日って何日でしたっけ?」
「ん?今日?今日はー…」
「おんりー、はいこれ。そうめんだよー」
ドズルさんが、ざるにはいったそうめんと、卵とかきゅうりとかの具が入った皿をテーブルに置く。
「あ、ありがとうございます。美味しそう…」
「ドズルさんのそうめんめっちゃ美味しいんだよ!はよ、おんりーも食べて!」
「い、いただきます。」
そうめんをすする。
なんとなく、久々に食べた気がする。
「ん、美味しいです。」
「でしょー?僕毎年これは作ってるんだよねー」
「…毎年?」
今日ってなんの日だっけ。
「今日なにします?やっぱり建築します?」
「やっちゃう?竹とかめっちゃ取ってきてなんかやりたいねー」
「竹…」
「どしたん、おんりー。」
「いや、なんでも…」
「そう?じゃ、あとで一緒に短冊書こな!」
「短冊…あ、そういえば」
目が覚める。
からだを起こしてカレンダーを見る。
そして理解する。
7月7日。
「今日、七夕か…」
昨日なんとなく書いてみた短冊が机の上にある。
「…夢で、叶ったのか。」
朝ごはんのためにベッドから出る。
なにを作ろうか。やっぱりそうめんかな。
1人分のそうめんを作るために台所へ向かった。
《ドズル社のみんなと一緒に暮らしてみたい》
コメント
9件
はわ…凄い…夢が叶ったんだね…そしてこの投稿で今日が七夕だということを知りました( ˙꒳˙ )
アイコン変えたんですねっ! カッコいい、、、(°▽°) 今回も描かせて頂けませんでしょうか、、、?(山本さんがサムネにするかしないかは自由として)