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ある日、ツアー前のリハーサルを控えた朝。
藤澤はいつものようにスタジオに入って、自分のキーボードに手を伸ばした。
藤澤「……ん?」
なんか…様子がおかしい。
キーボードの背面から、不自然に伸びている銀色のパーツ。そしてその先には――
「マジックハンド。」
藤澤「……は?????」
そこに、ニヤニヤ顔の2人が現れる。
若井「やー、バレたか!」
大森「藤澤のキーボード、ちょっと“夢”足してみたんだよ。“夢”」
藤澤「いや要らん夢!!誰が操作するのこのマジックハンド!?!?」
若井「俺らがリモコンで。ほらっ」
(カチッ)
\グイィィン……バチッ(藤澤の肩ポン)/
藤澤:「……やめろやめろやめろぉぉぉ!!!!!」
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機能一覧(勝手に搭載)
肩ポンポン機能:集中し始めたら背後から
謎の応援。
ペットボトル差し出し機能:ちょっと休憩しようとすると勝手に水分補給を勧めてくる。
“おつかれ”なでなで機能:曲作りで疲れると、頭をナデナデしてくる(怖い)。
突然“エアピアノ”を始める:本人の演奏とはまったく関係なく動くマジックハンド。
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●若井 の言い分:
「俺らもキーボードやってる気分になりたかったんだよ」
「ライブ中に“応援してるぞ!”って後ろからポンって…泣けるやん?」
●大森の言い分:
「これで手が足りない時も安心!2オクターブ同時押しもいける!」
●藤澤(心の声):
(ほんとに……こいつら……)
(これ、絶対あとで逆改造してやるからな)