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わ…なんだこの…尊い空間…(空間好きやな) 前から好きでお互い抱き寄せあっちゃう系も大好き… 優しく包み込む感じがめちゃ好き……!!
おわ…(?) めちゃ好きです✨(語彙力消えちゃった)
『俺とアソバない?』
カクテルで浸った瞳には
きっと俺は映っていない
「もちろん」
なんて笑う君は
俺から何を捨てさせたんだろう。
いつか昔に出会った君は
淡い希望と降り注ぐ無数の針に抗って
未来を必死に抱き締めていた。
でも
柔らかい表情は日に日に硬くなっていった
酒が入れば赤くなる頬も目頭も。
俺だったら幸せに、なんて。
『今日はどこまで?』
「…お前ならどこまででもええよ」
どうせ朝には帰るのに君はまた笑ってそう言って。
白が滴って赤く染る頬も
泣きそうな君の顔も
俺は埋めることが出来ない
『……俺じゃだめ、?』
酒に酔った愛
夜に依った哀
「お前がいいよ。世界が許せば」
君は今日も扉を開ける
その背中を引き止めることも
抱き寄せることも
俺には出来ない。
「じゃ、俺帰るわ」
「また…夜、な」
『うん、』
閉まりかける扉
『、っ』
俺はその扉を開ける
『なぁ、っ』
「…?」
夜の関係
バーで出会って 笑いあっただけの関係
言いたくても互いが互いを思って言えなかった
簡単な言葉
『好き。』
「…!」
驚く君の顔は忘れない
泣きそうな君の顔
「俺…なんか、、、」
「…明日の朝には元に戻るよ」
また、静かに笑った
『っちがう、!』
何度その背中を見せるんだ
包み込めるはずなのに
包み込めないその背中を
傷を負いすぎたその背中を
今ならきっと君を引き止める事が出来る
『悠佑!』
「、っ」
首筋に残る朱に悔しさを覚える
なんで優しく愛せなかったんだ
『ずっと、ずっと前から』
『君に出会ったその日から、!』
『悠佑の事が好きで堪らなかった、っ』
大きく開く目は 凄く綺麗で
『なのに…俺は弱くて、、』
『君を好きでいる権利なんて無い、
なんて分かってたのに』
『どうしても…っ、愛おしくて、、』
今度こそ、すっ、と涙が零れる
「…、なんで、」
止まらない 涙は頬を浸って
ぽろぽろと地面に零れ落ちた
「俺…なんか、、」
『違う、あにきだから、』
『あにきだから、、好きなんだよ、』
君だから愛したい。
君だから愛されたい。
そんな言葉をもっと早くに伝えていれば。
「好き、っ、」
『、!!』
「俺だって、好きに決まっとるやん、っ、」
「ずっと、、好きやってん、」
ほしかったんだ、その言葉が
欲しかったんだ、君自体を。
そっと君を抱きしめる
壊れないように、壊さないように
そっと、そっと。
『あにき、』
頬に手を当てれば擦り寄って柔らかく笑った。
あの日に惚れた君の笑顔で。
「なぁ、」
もうちょっと、ここにおってもいい、?