拝啓、この手紙を拾ったあなたへ

ときは流れ空気がピリ付きだす時期

高校受験の時期だからだろう

みんな高校生活を楽しみにしてる

そんなに楽しいものなのか

私は考える

・・・

やめた、長くなりそうだから

先生も受験の話をする

ライバルを作ってさらに上を目指しあえ

志望校は慎重に選べ

自分にあったレベルにしろ

うだうだと内容の薄い話をただ聞かされる

真剣に聞いている人がほとんどだが

私には関係ない

高校にはいかないから

重たい足を動かし家に向かう

ふとポストに手紙が入っているのが見える

こんな私にいったい誰からだろう

部屋に入り手紙を開ける

「東雲 美晴 様

あなたは東京都立呪術高等専門学校に推薦されました。

明後日、教師がお迎えにあがりますので制服を着て待っていてください」

は？

なにそれ

呪術高専？

よくわからない怪物みたいなのはめっちゃ見るけど

ていうか推薦ってなに

目立ったことなんもしてないよ？

私高校行かないって決めてるのに

行くだけ行ってみるか