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凄い👏キュンキュンしてた
「おんりー、風呂先入っていい?」
「いいよーパジャマここおいとくね。」
「うん。」
最近、おらふくんとリアルで会うようになった。
今日は俺の家におらふくんが来た。
そして、今日は付き合い始めて最初のお泊まりだ。
「んー…おんりードライヤーかけるの上手いねー」
おらふくんの方が背が高いから、俺はソファーに座って床に座るおらふくんの髪をドライヤーを片手にわしゃわしゃする。
「そう?初めて人にしてあげてるから加減が分かんないんだけど」
「じゃあ、おんりーの初めてのドライヤー俺がもらっちゃったね?」
「ふふ。何その言い方。」
だんだんいつものふわふわした黒髪に戻っていく。
「はい、できたよー」
「ありがとー!俺もおんりーにドライヤーやってもいい?」
「いいの?じゃあお願いしまーす。」
「よーし!頑張るぞー」
そういって場所を交代して、おらふくんにドライヤーを渡す。
俺のために頑張ろうとしているのがなんともかわいい。
俺と同じシャンプーの香りをさせて、俺のパジャマを着ている。
…なんだか一緒に暮らしてるみたいだ。
二人でテレビを見ながらゆっくり過ごしていたら、おらふくんの頭が俺の肩に寄りかかる。
「…どしたの?もう眠い?」
「…ん」
「もう寝よっか。おらふくんベッド使っていいからね。」
「…おんりーは?」
「俺はここで寝るよ?ベッド二人で使ったら狭いでしょ。」
「…やだ」
「え?」
「…狭くてもいいから、一緒に寝ようよ。」
「…いいよ。」
寝室におらふくんを連れて行く。
もう既に結構眠そうだ。途中フラフラしていた。
「ん、おらふくん、ここだよ」
「んー…」
ころん、と横になる。
おらふくんが寝るのを見てからソファーの方に行こうかと考えていると、
「..,おんりー、ん。」
壁側に寄ったおらふくんが両手を広げてこっちを向いている。
「…こっち来てよ。」
「え?あ、うん。」
どうするべきか迷ったあと、結果的におらふくんの左腕を枕のようにして寝転がった。
おらふくんは満足そうに俺を抱きしめた。
「…ふふ。おんりーかわええ。」
「…おらふくんの方がかわいいでしょ。」
「…おんりー」
「なに?」
「…明日さ、もしおんりーの方が先に起きたら、俺を起こしてからベッドから出てほしいんよ」
「?いいけど…」
「…起きてから、俺一人なん怖いから」
「…うん。」
「…やから、俺が起きるまでそばにおって?」
「…わかった。」
今までに起きたら一人だったことがあったんだろうか。
怖い思いをしたからそう言うのかな。
なら、俺がその思い出を上書きしてあげたい。
起きてもずっとそばにいてあげるから。