・多分マイ武とサン武(どちらかというとサン武かな?)
・マイキー闇堕ち
・武道も多分闇堕ち
・梵天存在します
・文面おかしいとこもあるかもしれませんが暖かい目で見てください
・最後意味分かんないです。
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日本最大犯罪組織梵天。
その首領は未だ明かされていない。
最も有力な説は、『首領が存在しない』というもの。
警察でもほんの一部の情報しか入手出来ない梵天、
入手出来た情報の中で最も梵天逮捕に繋がる鍵となったものは幹部情報のみ。
どんなに探っても梵天首領についての情報を入手することが出来ない
だがある日、梵天首領らしき人物、幹部の映像を入手することが出来た
梵天首領と見られる人物は項に幹部達と同様、刺青が入っている。そして特徴的な銀髪、酷くやせ細った体。
その男が幹部に囲まれ、守られるように歩いている映像からして梵天首領なのでは?と、言われるようになった
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高く高く積み上げられた梵天首領という名の玉座。玉座の土台には今までに葬ってきた数え切れない程の死体。その上にある汚れきった玉座。
その玉座には誰も座らない。否、
座れない。
その血で汚れきった玉座に座れる者は既に決まっているだ。
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梵天初期
春「梵天首領はやはりマイキーですよね?」
マ「….いいや、違う」
マ「梵天の首領は”花垣武道”だ」
その言葉に皆驚いた。
花垣武道、その男は皆から好かれ、慕われ、愛され、太陽の下を歩くのがとても似合っている男だった。
その男を梵天首領、いわば闇へ引きずり込もうと言うのだ。
人を殺めてしまったらもう二度と光の下を歩く事を許されない。ずっと、闇に居るしかないのだ。
ずっと光の下を歩いてきた男に闇は似合うのだろうか
マ「たけみっちを首領にするのは梵天が大きくなってからだ。それまでは俺が首領の代わりをやる」
異論はないな?と皆に聞く。
そこで反対しようもんならその場で殺されるだろう。
そんな重い空気の中幹部は頭を縦に振った。
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現代
春「首領、」
マ「………もうその呼び方辞めろ」
今までずっとマイキーの事を首領と呼んできた春千夜が辞めろ、と言われた。つまり、それは__『ついにその玉座に王が座った事』を意味する。未だ武道が首領になる事に納得していない春千夜だが、春千夜が崇める”絶対的王”に言われたなら仕方がない。春千夜はその”王”に従うまで。
どんなことがあろうともその”王”に逆らう事はない。
後日、春千夜が予想していた通り武道が梵天アジトへ来た。
武「………こんにちは」
昔………東卍時代の時より少し、いや、かなり濁った….青い、深海のような目をしていた。マイキーが武道に何かしたのだろうか?………
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武道視点
レンタルショップへ重い足を運び、仕事をする。
そしていつも通り客からのクレームに対応し、疲れきった身体でボロアパートへとトボトボと向かう。いつも通り、………の帰り道のはずだった。が、急に腕を強く引かれ口に布が当てられた。次第に意識は遠のいていく。その布に睡眠薬でもすり込まれていたのだろう。そして意識を手放す前に一瞬だけ見えた銀髪。それが見えた瞬間、意識がプツンと切れた。
目を開けたら見慣れない天井。きっと自分は誘拐されたのだろう。この状況に落ち着いている自分が怖く思える。タイムリープで色々な経験をした。手を刺されたり、足を打たれたり、殺されたり、今思えばとんでもない出来事だ。まぁ、そんな事は置いといて。
ここは何処なのだろうか………体を起こして辺りを見回す。するとがチャリと開くドアからは、見覚えのある姿が目の前に現れた。そう、
マイキー君だ。
マイキー君は俺の横に腰をかけ、俺にこう言った。
「たけみっち、梵天の首領になってくれ」
「は?」
梵天..?俺が梵天の首領??どれだけ探しても1つも情報が掴めなかった人物が急に目の前に現れ、挙句の果てには梵天の首領なれ??
こんな事言われて混乱しない方が難しい。
「たけみっちに、首領になって欲しい………いや、たけみっちじゃないと嫌だ。なってくれ……….」
ズイズイと近ずきながら言ってくるマイキー君から無意識に逃げようと後ろに仰け反るがマイキー君に腰に手を回され、逃げようにも逃げれない。仕方なく俺はこう聞く。
「首領はマイキー君「万次郎」………万次郎じゃないんですか??」
「仮のな、だから首領になってくれたけみっち」
えぇ………と俺は戸惑った。何故そんなに首領になって欲しいのか、俺にはよく理解出来なかった。
「なんで首領になって欲しいんですか?」
「だって、たけみっちが首領になったらずーっと一緒に居られるじゃん?あとたけみっちからの命令、受けてみたい♡」
何言ってんだこの人….と、一瞬思ってしまった。
でもよく考えてみろ。梵天首領になる、すなわちマイキー君….万次郎を近くで見守ってられるのでは??
「マイ….万次郎は今、幸せですか?」
「………たけみっちが首領じゃないなら幸せじゃない。」
よし、これで決定だな。俺は首領になる!!!
「……………..良いですよ、梵天首領。なってあげます」
「ありがと!!」
力いっぱいに抱き締められグエッと引かれたカエルみたいな声を出すが、万次郎が幸せそうでとても幸せだった。
だが、こんな事を言われた。
「じゃあ人、殺しに行こっか」
……..
「は?」
「あ、安心して?殺すのはこの1回きり。それ以外は幹部にやらせるから。もう二度とコッチの世界に戻れないように、ね?」
人を殺す………?流石に梵天首領は受け入れられても殺すのは受け入れられないよ??ついさっきまでただの一般人!!!
グイッ
「わっ!」
「はい行くよ〜」
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「ほら、ここだよ」
万次郎にお姫様抱っこされて連れてこられたのは怪しい雰囲気プンプンの廃墟だ。
その中に俺は連れられる。
中には2人の男性がいた。
「こ、この人達は?」
「梵天の裏切り者」
その会話を終えたらゆっくり丁寧に地面に降ろされた。………そして、一丁の拳銃が渡された。
ずっしりと重く、火薬の匂いがする拳銃を持った瞬間、震えが止まらなくなった。俺は今から人を殺めてしまうんだ、と強く感じた。
俺の震えに気づいた万次郎が俺にこう言った。
「大丈夫、ただ引き金を引くだけ。すぐ終わるよ」
手を掴まれ、その男の前に立たされた。その男も震えており、どうしても引き金を引くことが出来なかった。その時万次郎が、
「………ソイツらは詐欺に殺人、薬物の取引、レイプ、書類の偽造、一般人女性への性的暴力、窃盗、………色々な罪を犯している。そして俺ら梵天の裏切り、こんな大罪を犯したヤツらなんか生きてても価値がねぇ。だから安心して引き金をひけ。」
その言葉を聞いて過呼吸気味だった呼吸を吸い直し、息を整える。そして目を瞑り自分に言い聞かせる。
大丈夫だ、殺しても….なんの問題もない。コイツらはただのクズ………
そう、ただのクズなんだ。
そして俺は目を開け、躊躇いもなくソイツらの頭を撃ち抜いた。人を殺めたはずなのに、何も感じ無い俺は、ついに壊れてしまったのだろう。でも、今はそっちの方が良い。壊れていた方が気が楽だ。
もうその目にはハイライトは入っていなかった。
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春千夜視点
この日はいつもより忙しかった。朝から裏切り者の処理、それから昨日出来なかった書類のまとめ、薬物の取引、モブ共の尻拭い。休む暇もなかった。
やっと仕事が終わったとアジトへ戻って休憩をしていたら緊急会議が開かれた。正直動きたくなかったがマイキーから急ぎ、との事だ。行かない訳にはいかない。
会議室へ入るとまだマイキーは来ていないようで、クソ谷と壊れた九井と鶴蝶が居た。クソ谷共はいつも通りうるさくウザイ。だが今は構ってるほどの元気もなく放っておく。九井は徹夜のし過ぎのようでパソコンに向かいながら何かをブツブツと言っている。そして鶴蝶はクソ谷共の暴走を止めている。俺にずっと突っかかってきてたから鶴蝶に『疲れてる奴に突っかかるな』と叱られていた。ざまぁねぇなw。
机に肘をつきポケーッとマイキーの事を考えていたら扉がガチャりと開いた。
マ「来たな。」
マイキーの声を聞き疲れが吹っ飛んだ………が、マイキーの後ろに昔っから嫌ってるクソドブが居た。しかし、その様子は昔とはだいぶ変わっていた。目にハイライトが無く、何か吹っ切れたような顔をしていた。
蘭「………ソイツは?」
マ「たけみっち、自己紹介して?」
マイキーの言葉にこくりと頷きクソドブが口を開いた。
武「花垣、武道です。………よろしく。」
と、名前だけの自己紹介。よく見るとマイキーの袖をクソドブが掴んでいた。マイキーはそれに満足しているようだったが俺はそれが不快で不快でたまらなかった。
クソドブがマイキーに触ってんじゃねぇよ。
クソドブは俺をイラつかせる天才だなぁ?
そんな事を考えているとマイキーからこんな言葉が発せられた。
マ「今日から首領はたけみっちだ。お前ら、たけみっちに傷一つでも付けたら殺すからな。」
先程までとはうっと変わった重たい空気。マイキーの言葉に背中がゾワゾワとするのを感じる。これは恐怖からのものでは無い。冷たく突き刺すような声、鋭い目付き、その全てに魅了されたものだった。やはり自分の王はマイキーしか居ないと実感した。
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三者目線
武道が梵天の首領となった日から数ヶ月がたった。マイキーをはじめ、幹部達はすぐに武道に絆された。____ただ、三途1人を抜いて。三途が武道と会話を交わすのは仕事のみ。その他の交流も必要最低限。未だ三途は武道の事をよく思っていないそう。だが、あんな奴でも首領だから、という事で一応敬語は使っているよう。まぁ内心は暴言のオンパレードだがな。
今日は三途が部屋の監視役。
梵天には武道の部屋を順番で監視している。1度、蘭が勝手に部屋に入り襲おうとしたことをきっかけに、この制度が付けられた。そして今日は三途の日。三途は武道と関わりたくないので今まで全力で逃げてきたが今日は蘭も竜胆も鶴蝶も九井も仕事でアジトに残った幹部は三途のみだったのだ。今日はなんて運の悪い日なのだろう、とズルズルと重い足を引きずり武道の部屋の前でしっかり見張りをする。普段なら武道の部屋にはマイキーが居るのだが、今日は夕方まで仕事が入っているのでマイキーも居ない。アジトはとても静かだった。そんな中警報が鳴る。敵襲だ。今アジトに居る戦力になる人物は三途と武道のみ。
(なんて運の悪い日なのだろう)
と、三途は心の中で思いながらも下のヤツらに指示を出す。警報を聞き部屋から顔を出した武道を三途は部屋に押し込み部屋から出るなと釘をさした。
こんな奴が居てもただの足でまといになるだけ。
そう思っているのもそうだが三途の崇める”王”に『武道の手を汚させるな。』と命令されているのもあった。三途は武道の部屋の前に部下を十人ほど置き、自分も敵の方へと向かった。
敵はざっと1000人程、そして梵天はその倍以上。………だが、主戦力は三途1人。三途がどんなに頑張っても敵全員の相手は無理だろう。かといって部下に背中を預けるのもただ邪魔になるだけ。この不利な状況をどのようにひっくり返すか三途は脳をフル回転させる。が、生憎三途は頭脳派じゃない為普段使わない脳を使ってもそれほど良い案は浮かばない。三途もう感覚で動く事にした。
順調に敵を倒し500人ほど沈めたところ三途の頭に強い衝撃が飛んできた。__鉄パイプで殴られたのである。三途はその衝撃に耐えながらフラフラな状態で敵を薙ぎ倒す。激しくぶつかり合う中透き通った聞き馴染みのある声が聞こえた。
『三途君』
三途視点────
クソッ、頭が痛てぇ。
んで俺がこんな奴らに殴られねぇといけねぇんだよ。あ”ぁ”ッ、クソッ。イラつく。
『三途君』
は?この声はクソドブか?部屋にいたモブ共は?何故コイツがここに居る?
「なんでここに居る!さっさと部屋に戻りやがれ!!」
『嫌です。….俺は三途君を助けに来ました。』
ゾクゾクッ
あのクソドブが瞬きをしただけで空気が変わった。アイツから出る殺気。今までに感じたことの無いものだった。それを感じてからは一瞬。俺が一度瞬きをしたら目の前には血の着いたドブに敵のトップと思われる奴の死体。
『意外と大した事ないですね。』
そう言いながら襲いかかってくる敵の拳を丁寧に捌き一人一人確実に殺していく武道を俺は見つめる事しか出来なかった。………否、俺はその姿に惹かれていた。今までずっとクソドブ、ドブスと言ってきた俺を殴りたいと思う程に。今俺の目の前にいる花垣武道は紛れもなく”“王”“にふさわしい人間。あの吸い込まれるような目に敵を躊躇いなく殺していく姿。どれも俺を魅了させるものだった。あぁ、もっと早く気付きたかった。こんな素敵な人を俺は避けていたなんて。
俺の”元”王が言う事は合っていたんだな。やはり”今”の王の方が素晴らしい。
コメント
15件
え、早く続きみたいんだが?
やっぱりあいうえおさんの作品はどれもこれも神作やん(´・ω・`)
神やん( ´ཫ` )死にそう尊い好こ♡( ᵕωᵕ♡ )