テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
みんな変わってしまった。
友達も、家族も、そして恋人も。
人を殺していい。と、公表されただけで。
信じていた、友達の心の底にあった闇。
信じていた、恋人の心の底にあった思い。
みんなが隠していた、本音。
それを知ってしまった。胸が押し潰されたような感覚だった。
でも、次第に慣れていく。それが普通になった。いや、なってしまった。
毎日、誰かが誰かを殺して、そして、笑っている。
そんな日々が日常に、普通になってしまった。
そんな中、私は特別だった。時間を巻き戻せたのだ。
死にそうになっても、時間を巻き戻して、数十分前に戻れる。いわゆる、チートだ。
私だって、最初は、みんなを元に戻そうと、人を殺さないで!と、努力した。けど、無駄だった。
誰かが誰かを殺す。すると、殺された誰かと一緒だった、誰かが殺された誰かを殺した誰かを殺す。そして…と、負の連鎖だ。
私はその光景をただ、ただ、見ていることしかできなかった。最初は、流していた涙も次第に枯れていく。
だけど、力の差がある。小さい子供や老人から殺されていく。
虚しかった。
だけど、この力を役に立てたい。
そこで思いついた。私は…!!
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!