テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
紫桃 アイスバース バトエン 🐜
ピコンとスマホから通知音がなりスマホをみると「遊ぼうぜ」と作業中にいるまからLINEが来ていた。
久々の誘いにウキウキしながらも、その裏腹少々拒んでいることが引っ掛かっているが、いるまからの誘いに受け答えないとと思い、考えるのをやめた。
紫「おひさ〜」
桃「久しぶり〜…」
久々に会うと俺だけよそよそしいのが仲間割れみたいで嫌だ。
紫「えーと、なにして遊ぶ?」
桃「え?決まってなかったの?w」
決まっていると思いいるまに全部任せようと考えていたから、不意に笑いが混み上がってきた。
紫「いや、遊ぶ約束だけしてお前に任せようと思って。」
桃「ええ、じゃあー…食べ放題!」
少し小腹が空いたため、お昼ご飯を提案した。
紫「お昼から焼肉じゃないよな…?」
言う前にいるまから焼肉は嫌だ、という意味のことを言われてしまった。
桃「ん~、じゃあラーメン…?」
ある程度軽そうなものを提案した。
紫「それがいっちゃんいいわ。」
約40分ぐらいでラーメン3杯ほどを食べ終え、そしてスイーツ店、たこ焼き店、バーなど行き最終的にある公園についた。
紫「あー、久々に色々食べたわ…」
桃「もう少し食べてもよかったかもな〜」
久々に腹いっぱい食べたせいか、お腹を少々撫でながら公園のベンチにいるまはついた。
休憩をしようとして、いるまの隣に腰をかける。
月に1、2度しか見ない満ちた満月の下で、いるまは次のことを言った。
紫「月綺麗だな〜。」
放った瞬間、俺はいるまの方を見ると目を細めていた。
紫「…は、?」
気づいた頃には遅かった。
戸惑ういるまを前にしてどんどん溶けていく俺。
俺の思いといるまの言葉が繋がってしまったんだろう。そんなことを考えれば考えるほど愛おしく悲しく感じる。
桃「…好き」
言葉を残すと、さらに溶ける速度は早くなっていき、やがて満月を見ていた目も溶けてしまった。
そして、ベンチに座っていたいるまの隣は水が。
その水には満ちた満月が写っていた。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!