コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
私が六歳になった頃、兄に初めて会えた。
「…お兄様?ボソッ」
悟「無いね。」
お兄様にそう言われた。何がないのか、物心ついたばかりの私には難しかったんだ。
父「……やはりそうか。」
母「…はぁ。」
お母様のため息に肩が跳ねる。
悟「じゃ、俺は帰らしてもらうよ。」
お兄様が部屋から出ていって障子が閉まる音がした。
ゆっくり顔を上げると
冷めきった眼で私を見るお父様、お母様がいた。
「おとうさま‥?」
父「…」
「っ、!おかあさま‥?」
母「‥」