ネアさんリクエスト
ぼんさん総受け
(またしても一話ずつの投稿になりますすいません)
ドズぼん
※同棲設定です
「ぼーんさん!」
「んー?なによぉ。」
「今日、一緒に寝ましょ?」
「いいよぉ。てか、どしたの?いつもこんなこといわないじゃん。」
「いや?別に特になにもないですけど?」
「ふーん….そ。まあ俺も人肌寂しくなってたし。」
「やったー!」
「じゃあ先風呂入ってくるわ。」
「はーい。いってらっしゃぁい。」
ガチャ
ピッ
《──現在、東京に台風17号が近付いており、今夜は雷雨、強風に注意して──》
「…あー、直撃だなぁ、東京。」
ガチャ
「ドズルさーん。お風呂上がったよー」
プツッ
慌ててテレビを消す。
「はーい。じゃ、僕入ってきますね。」
リモコンを置く。
「あれ?テレビ見てたの?続きみたいなら見てていいけど…」
「いえ、ニュース見てただけなんで。」
「ふーん。そっか。」
ピシャッゴロゴロゴロ….
「わっ….ど、どずるさぁん…」
ソファーでお茶を飲んでいた僕に、ぼんさんがこの上なく不安げな声で話しかける。
「はい?そろそろ寝ますか?」
「うん、寝る…はやく、一緒に来てよぉ…」
少し震えた手で僕の服を引っ張って催促する。
今にも泣きそうな顔。不謹慎だけど、こんなときでしか見れないからレアだ。
「はいはい。」
「じゃ、電気消しますね。」
「あ、待って…どずるさんこっち来てから消してよ」
「あー、はいはい。リモコンで消しますね」
「…うん。」
ベッドに先に入り、窓側に寝転がって腕枕の準備をする。
「じゃあ、ぼんさんこっち側。」
窓側よりまだこっちのほうが雷の音は聞こえないだろう。
「….うん。」
「じゃ、おやすみなさい。」
「お、おやすみなさい…」
…ゴロゴロ…
「ど、どするさん、」
「んー?なんですー?」
「お、と聞こえないように、もっとくっついてもいい?」
「…いいですよ。はい、こっち。」
腕枕をしていた腕を曲げてぼんさんの頭をぎゅーっと自分の胸に埋める。
「これで、僕の心音聞こえるでしょ?安心できます?」
「….うん。安心、する。」
手の震えははもう止まっていて、僕の服の裾をきゅっと掴んでいる。
「….どずるさん、ありがと。」
「んー?なにがです?」
「…ぼくが、雷怖いの知ってたでしょ。」
「うん。長い付き合いだがらね~」
たぶんぼんさんは自分から僕を誘えないだろうなーと思って。それをぼんさんも分かってるらしい。
全部いわなくても伝わるの、ってなんかいいな。
「….うん、ありがとう。」
「いえいえー。ゆっくり、寝てください。」
「う、ん….ねる….」
すぐに、寝息が聞こえ始める。
僕の腕のなかで安心してくれるなんて。
「….はぁー…ほんとは僕もちょっと風の音が怖い、なーんて言えないよなぁ…」
コメント
5件
二人とも風と雷怖いなんて可愛すぎや
あっ…_(┐「εx)_