「、、、」
ズキリとした痛みに目を覚ますと、周りは黄色の花に包まれ、
起き上がると、私の血痕がべっとりと花に染み付いていた
落とされた、ここは穴の中だろうか
私が辺りを見回していると、突然地面から
花のようなモノが生えてきた
「ふわあ、全く、誰だよ、僕の眠りを妨げる失礼な奴は」
「花、、?」
私がそう呟くと、顔の付いた花は私の姿を見て目を見開かせた
「ちょ、君!その血どうしたんだよ?!」
あぁ、そうか、私撃たれていたんだった
「、ごめんなさい、迷惑ならここを出ていくから」
「出て行くって、そんな怪我でどこ行くんだよ」
「貴方の目が届かない場所、それか私はもう用済みだから、誰もいない場所で死ぬ」
「っ!!」
私はそこまで言うと、急に頭がぐらつき、
そのまま倒れた
花の声が聞こえてきたが、私はそのまま再び意識を手放した
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「貴方の目が届かない場所、それか私はもう用済みだから、誰もいない場所で死ぬ」
「っ!!」
無表情に、虚ろな眼差しでそう言う彼女に
得体の知れない恐怖を感じると同時に、
胸が締め付けられる程の、悲しさを覚えた
僕が唖然としていると、彼女はいきなり倒れ
そのまま瞼を閉じてしまった
「おい!あぁもう!
とにかく、早くママの所まで連れて行かないと!」
僕はなるべく優しく、少女の身体にツタを絡め、ホームまで少女を運んだ
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「ママ!今日のおやつは何?」
「今日はバタースコッチシナモンパイよ」
「やったー!キャラ、アズリエル!今日はパイだって!」
「おー!じゃあパイのおかずにチョコレートを、」
「キャラ、そんな事したらまた太っちゃうんじゃ、」
「おいこらアズ、お前今なんつった?」
「ひぇっ、だからその顔やめてってばー、!」
「ふふっ」
私はオーブンにパイを入れながら、そんな楽しそうな子供達の声を聞いていた
その時
「フリスク!ママはいるか?!」
「?フラウィー?、?!どうしたのその子!」
「深い、アズ!急いでママを呼んで来い!」
「わ、分かった!」
そんな切羽詰まった子供達の声が聞こえ、何事かと私はキッチンを出ようとすると
「!ママ!」
「アズリエル?一体何が、」
「大変なんだ、ニンゲンの女の子が大怪我をしているんだ!」
「?!すぐに案内してちょうだい!」
私は急いでアズリエルの後をついて行った
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